この記事では、「菘」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「菘」の読み方
くさかんむりに松で「菘」は「すずな」と読みます。
「菘」の意味や解説
「菘」は「すずな」と読み「カブの別名」という意味があります。
「カブ」は、「蕪」とも漢字表記し、「アブラナ科アブラナ属の越年草で、代表的な野菜のこと」という意味があります。
「すずな」という読み名として思い浮かぶ人も多い、「春の七草」の一つに入っています。
「春の七草」は、七草粥に入れる7種類の菜っ葉のことで、若菜を使います。
「すずな」の他には、「芹(せり)」、「薺(なずな)」、「御形(ごぎょう)」、「繁縷(はこべら)」、「仏の座(ほとけのざ)」、「蘿蔔(すずしろ)」があります。
ちなみに「蘿蔔」は大根を意味します。
また「すずな」という名前の由来として、神様を呼べますようにという願望から、「神を呼ぶ鈴」という意味が含まれているとされています。
さらに「カブ」の姿が鈴の形に似ているため、「すずな」という名前がついたという説もあります。
このようなことから、「菘」は「鈴菜」と表記する場合もあります。
「菘」の熟語での使い方や使われ方
・『真下晩菘』【ましたばんすう】
「江戸時代末期から明治初期の教育家」を意味します。
現在の山梨県甲州市に生まれ、江戸の出府し幕臣の小原氏の下僕となります。
その後、甲斐国の石和代官所の手代を経て、慶応1866年には、陸軍奉行並支配となります。
明治維新後、現在の神奈川県横浜市に私塾『融貫塾』を開きました。
この塾から、民権運動家を数多く輩出したと言われています。
まとめ
「菘」は「すずな」と読みます。
春の七草で有名な言葉で、現在で言う「カブ」を意味します。
カブのことを「すずな」と言い換えることができ、「菘」と漢字表記できることを知っておくといいのではないでしょうか。