木へんに甘と書く「柑」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「柑」の読み方と意味について解説します。
木へんに甘で「柑」の読み方
「柑」の読み方は音読みだと「カン」、訓読みだと「こうじ」「みかん」です。
「柑」の意味や解説
「柑」とは、「ミカン科ミカン属の常緑小高木」もしくは「ミカン科ミカン属の常緑小高木から取れる果実」を指す言葉です。
日本国内では古くから栽培されていた植物で8世紀より以前に中国から渡来し定着したとされています。
オレンジ色をした皮の中にみずみずしい果肉の詰まった小袋が入っている果実が実り、日本では貴重な酸味と甘みを兼ね備えた果実として古くから珍重されてきました。
現在ミカンとして認識されている果物のほとんどは温州みかんという栽培品種で明治時代に入ってから普及しましたが温州みかんよりも以前に広まっていたのが別名を薄皮みかんともいう「柑」です。
丈夫で寒さに強く育てやすいことから現在でもミカン類の栽培にあまり適さないとされる日本海側の一部地域で栽培されています。
「柑」の熟語での使い方や使われ方
・『柑橘類』【かんきつるい】
「ミカン属、キンカン属、カラタチ属に属する植物の総称」です。
みずみずしく甘くて酸っぱい果実を実らせる植物の総称でミカンやオレンジ、レモンやユズなどが該当します。
甘くて爽やかな味わいを楽しむためそのまま食されるほか果汁を絞ってジュースにしたり料理の風味づけに使用したりなどさまざまな方法で食されます。
・『蜜柑』【みかん】
「ミカン属に属する植物から採れる果実の総称」です。
一般的には小ぶりで刃物を使わず手で簡単にむけるほど皮が薄く柔らかいものを指します。
まとめ
「柑」には特定の植物と総称としての使い方の2つの意味があるので正しい読み方と意味を合わせて憶えておきましょう。