この記事では、「縋」の読み方を分かりやすく説明していきます。
糸へんに追で「縋」の読み方
「縋」という漢字は訓読みでは「縋(すが)る」と読み、音読みでは「ツイ」と読みます。
「縋」の意味や解説
「縋」には「すがる」や「つかまる」、「たよる」、「たらす」、「吊り下げる」という意味が含まれています。
「縋」はより糸の象形である「糸へん」に十字路と立ち止まる足、神に供える肉の象形である「追」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「縋(すが)る」は「頼りとするものにつかまる」や「助力を求めて頼りとする」という意味を表す言葉です。
「縋」を使った例文
・『追い込まれた彼らは神に縋(すが)るしかなかった』
・『泣きじゃくる子供が母親の足に縋(すが)り付いていた』
・『救いを求めて、多くの民衆がその賢者に縋(すが)った』
「縋」の熟語での使い方や使われ方
・『追い縋る』【おいすがる】
「後を追って取り縋る」や「断られても、無理を押して頼む」を意味する言葉です。
・『取り縋る』【とりすがる】
「相手の体などにつかまって離れようとしないこと」を意味する言葉です。
・『泣き縋る』【なきすがる】
「泣きながら縋りつく」や「苦しい状況を訴えて援助を頼む」を意味する言葉です。
「縋」のことわざでの使い方や使われ方
・『藁にも縋る』【わらにもすがる】
「追い詰められて、頼りに全くならないものでも頼りとすること」を意味することわざです。
・『袂に縋る』【たもとにすがる】
「相手の同情を引いて、必死に請うことの例え」を意味することわざです。
まとめ
「縋」は訓読みでは「縋(すが)る」と読み、音読みでは「ツイ」と読む漢字でした。
そして、「縋」には「すがる」や「つかまる」、「たよる」、「たらす」、「吊り下げる」という意味が含まれています。