月へん(にくづき)に典で「腆」の読み方とは?簡単に解釈

皆さんは「腆」の漢字を見たことはありますか。

普段、滅多に見ない漢字だと思われます。

漢検一級に相当する漢字という事で、滅多に目にしないのも頷けます。

この記事では、「腆」の読み方を分かりやすく説明していきます。

月へん(にくづき)に典で「腆」の読み方

「腆」は、音読みで「テン」、訓読みで「あつ(い)」と読みます。

「腆」の意味や解説

この漢字は、訓読みであつ(い)と読むように、手厚くもてなしをする様子を表しています。

お世話になった人やお客様が喜ぶような心を尽くした食事を提供する際に使われた言葉です。

「腆」の熟語での使い方や使われ方

・『洗腆』【せんてん】
食器を自分で洗って、丁重にもてなしをする意味です。

「腆」には厚くもてなす意味があるので、お客様や目上の人にお酒や食事を提供する場で「洗腆」の言葉が使われたようです。

中国で昔、王が定めた酒に関する令である「酒誥」という記事の中に出てくる古い熟語です。

・『不腆』【ふてん】
自分が用意した贈物を謙遜した表現で、「粗品」と同じ意味を持つようです。

現代ではほぼ使われていない様ですが、お寺では心ばかりの小さなプレゼントを、「不腆」と表記し渡す事もあるようです。

受け取った人は見慣れない言葉に、戸惑う事もあるようですが。

「腆」が手厚いもてなしの意味なので、それを打ち消す「不」により、つまらないものですが、のような遜った意味になります。

・『腆贈』【てんぞう】
丁寧な贈り物の事です。

上等な品物を選んだ時に使われた熟語なのでしょう。

この熟語も昔の中国の書物に記載があります。

中国の南北朝時代の陶淵明という文学者の記録に記載があります。

最近では馴染みのない言葉ですが、「腆」の意味を知っていれば、何となく連想できるでしょう。

まとめ

漢検一級レベルの漢字は、普段使わないものが多いので、もし「腆」の漢字を目にする事があれば、この字は何だろうと思われるでしょうが、そういった難読漢字も知ってみると意味が分かって新たな発見になるかもしれません。

この記事を読んだ後で、難読な「腆」の読み方と意味を覚えてみてはいかがでしょう。

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