皆さんは「晒」の漢字を目にした事はあるでしょうか。
ネット上でのトラブル等でこの漢字が使われる事があるようです。
この記事では、日へんに酉で「晒」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「晒(し)」の正しい読み方は「さら(し)」と「わら(し)」どちら
「晒し」(さらし)は、「哂い」(わらい)の漢字に似ています。
日へんか口へんかの違いなので、間違いやすいですが、「さらし」と「わらい」は、意味が全く違いますので、正しく覚えましょう。
「晒し」(さらし)の意味は、ネット上で特定の人物の個人情報を勝手に公開する事です。
ちなみに「哂い」(わらい)は、相手の可笑しさに対して声を出さずフッと笑う事です。
それは「笑い」のように楽しい感情の表出より消極的な反応です。
正しい読み方の結論
「晒し」は、「さらし」と読みます。
動詞だと「晒す」です。
送り仮名なしで「晒」で「さらし」と読む時は、漂白した綿の布を指しています。
「晒し」の意味
いくつか意味があり、まず人が見ている場所で恥をかかされる事です。
「晒し者」になるという使われ方をします。
冷たい水に野菜をひたし、暫く洗い流す事も「さらす」と言いますが、この意味だと平仮名が多いです。
陽の光の当たる明るい場所に配置する事から、人目に付きやすい所に公開する意味となり、「恥を晒す」等の意味にもなりました。
「晒」の使い方や使われ方
・『雨晒し』【あまざらし】
雨が降り出して濡れるような場所に置いたままにしておく事です。
雨晒しの車は泥が付きやすく汚れやすいので、カーポートがあるときれいに保てます。
・『洗い晒し』【あらいざらし】
服等を洗濯で繰り返し洗う事により、染料の色が薄くなってきた状態を言います。
「洗い晒しの数年履きのジーンズは、今位の色合いが丁度気に入っている」のように使います。
・『吹き晒し』【ふきざらし】
風が隙間から入っているが、そのままにしている状態の事です。
「古い納屋の窓が閉まらず吹き晒しになっている」のように使います。
まとめ
「晒し」には、日の下に明らかにする、公衆の面前に出す等の意味があり、「恥を晒す」「晒し者」は会話でもよく使われる言葉でしょう。
「さらす」は耳にする事が多いかと思いますが、漢字で書くと一瞬迷う事もありそうなので、これを機に書けるようになれたら良いです。