この記事では、「仍」の読み方を分かりやすく説明していきます。
にんべんに乃で「仍」の読み方
「仍」という漢字は訓読みでは「仍(かさ)なる」や「仍(しきり)に」、「仍(よ)る」や「なお」と読み、音読みでは「ジョウ」や「ニョウ」と読みます。
「仍」の意味や解説
「仍」には「よる」や「したがう」、「重ねる」や「重なる」、「しきりに」、「しばしば」、「なお」、「やはり」という意味が含まれています。
「仍」は横から見た人の象形である「イ」に「乃」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「仍(よ)って」とは、「○○に仍って○○」などのように理由を述べた文から結論を述べる文へと導くのに用いられる接続詞です。
「因(よ)って」や「依(よ)って」と表記されるケースもあります。
「仍(よ)りて」は「それだから」や「よって」、「したがって」などの意味で用いられる接続詞であり、「因(よ)りて」や「依(よ)りて」とも表記されます。
また、「前記記載の通りである」という意味で、文章の最後に使われる慣用句として、「仍って件の如し(よってくだんのごとし)」という表現があります。
「仍」を使った例文
・『彼は群を抜いて優秀な功績を残したことに仍って、あっという間に出世を果たした』
「仍」の熟語での使い方や使われ方
・『仍孫』【じょうそん】
「自分から数えて7代後の子孫」、「玄孫の曽孫」を意味する言葉です。
ここでの「仍」は「重なる」という意味を表しています。
まとめ
「仍」は訓読みでは「仍(かさ)なる」や「仍(しきり)に」、「仍(よ)る」や「なお」と読み、音読みでは「ジョウ」や「ニョウ」と読む漢字です。
そして、「仍」には「よる」や「したがう」、「重ねる」、「しきりに」、「しばしば」などの意味が含まれています。