しんにょうに呈と書く「逞」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「逞」の読み方と意味について解説します。
しんにょうに呈で「逞」の読み方
「逞」の読み方は音読みでは「テイ」、訓読みでは「たくま?しい」「たくま?しくする」「こころよ?い」です。
「逞」の意味や解説
「逞」とは、「体や心が健やかで立派な様子」を意味する言葉です。
がっしりとしていて大きな体つきや少々の事態ではうろたえることがない精神など体や心が強くて丈夫なさまを表します。
一般的には高い身長や広い肩幅、隆々とした筋肉など肉体的な立派さを表す意味で使われることが多い表現ですが何があってもへこたれずバイタリティを失わないような強い心に対しても用いられる表現です。
肉体に対して用いる場合は外見が大きな要素であり力が強かったり体力があったりしても線が細く華奢に見える人に対しては用いません。
逆に運動神経が悪くたいした力がなかったとしても大きな体で立派な体格の人に対しては「逞」という表現が使われます。
肉体や精神が強くて立派である理想的な状態を表すことから転じて「満足していてこころよい」という意味でも使われます。
「逞」の熟語での使い方や使われ方
・『不逞』【ふてい】
「自分が満足することを優先し決まりを守らず思うがままに振る舞う勝手な人」を指します。
周囲の迷惑を考えない自分勝手な人を表す言葉で「不届者」や「不埒者」と同じような意味合いで使われる言葉です。
無法を働く身分のわからない怪しげな人物のことを「不逞の輩」【ふていのやから】と表現します。
・『逞志』【ていし】
「大きくて立派な考えを持つこと」を意味します。
こころざしを逞しくすることを表す言葉で野望に近い大きなこころざしを抱くことを指します。
まとめ
「逞」は肉体をたたえる表現として広く使われています。
日常的にも使われている表現なので正しい意味と読み方を知っておきましょう。