「朎」という漢字がありますが、日本ではほとんど見かけないかと思われます。
ですが中国の地名には「朎」が使われており、この漢字は何と読むのでしょうか。
この記事では、「朎」の読み方を分かりやすく説明していきます。
月へんに令で「朎」の読み方
馴染みの薄い「朎」という漢字ですが、音読みで「レイ」、訓読みではあまり読まれる事がないですが、「つきのうつくしいひかり」と読むそうです。
訓読みの読み方が印象的で、綺麗な読みになっています。
「朎」の意味や解説
「朎」は、月が夜空に輝いて美しい様子を表しています。
王へんの「玲」とは美しいという意味で似ていますが、「玲」は王へんが付いている為「玉のように」美しいという意味なので、にくづきの「朎」と細かな意味の違う部分があります。
「朎」の熟語での使い方や使われ方
・『朎瓏』【レイロウ】
「朎」を「玲」にして「玲瓏」と書かれる事が多い熟語です。
意味はどちらも同じ意味で、冷たく澄み切って輝いているさまを表しています。
唐代の漢詩集には「朎瓏望秋月」という表記があり、秋の月夜の綺麗なさまを表現しています。
『雅朎江』【ガレイコウ】
中国四川省の南西部に、雅朎江という大きな川があります。
ここはかつてシルクロードが近くにあり、マルコ・ポーロ等歴史上の人物が通った道の近くだそうです。
川が近くにある自治区は生活の為多くの人が移り住み栄えていきました。
・『?朎花』【ケイレイカ】
日本では「野鴉椿」(ゴンズイ)と呼ばれている植物です。
中国では薬草として使われており、痛みを和らげる効果があるそうです。
花の形が鶏のトサカのようなので、「?」という漢字が入っています。
まとめ
常用漢字でない難読漢字なので、普段使う事はないでしょうが、知っておくと意味が分かって面白いかもしれないので、覚えてみてはいかがでしょうか。
主に中国で使われている漢字の為私達にはあまり馴染みがないですが、どこに使われている漢字かを調べると興味も出る事でしょう。