しんにょうに言と書く「這」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「這」の読み方と意味について解説します。
しんにょうに言で「這」の読み方
「這」の読み方は音読みでは「シャ」、訓読みでは「は?う」「この」「これ」です。
「這」の意味や解説
「這」とは、「腹ばいになること」「鹿の人や物を指す代名詞」として使われる言葉です。
人の動作を表す意味で用いる場合は腹を地につけた腹ばいの姿勢を指します。
腹を地面につけるように全身を投げ出して伏せる姿勢を指すほか、腹ばいになったような姿勢で移動する動作を表す意味でも使われる表現です。
人間の場合はうつ伏せになった姿勢を指しますが、人間以外の動物でも腹で地面をこするように移動する様子を「這」と表現します。
人の体勢を表す意味以外にごく近くの人や物を指し示す時に用いる代名詞の意味もあります。
一般的には手で直接持ったり触れたりできるくらい近くにあるものを指し示す時に使う表現です。
少し離れた場所を指す「その」やある程度遠く離れたものを指す「あの」よりもずっと近い距離にある人や物に対して用います。
「這」の熟語での使い方や使われ方
・『這界』【しゃかい】
「今ここにあるこの世界」を指す言葉です。
多元宇宙論やパラレルワールドといったSF的な観点以外にも前世や来世など今我々が認識している世界とは別の世界があるという考えは珍しいものではありません。
そのような世界がひとつだけではなく複数あると考えられる世界観において我々が今認識しているこの世界を意味する言葉です。
・『這裏』【しゃり】
「この内」「この間」など面積や時間における手近な一定範囲を表す言葉です。
まとめ
「這」は腹を地面に擦り付けるように体勢を低くする動作を表す意味で使われますがまったく異なる別の意味も持ち合わせているので覚えておきましょう。