くさかんむりに田と書く「苗」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「苗」の読み方と意味について解説します。
くさかんむりに田で「苗」の読み方
「苗」の読み方は音読みでは「ビョウ」「ミョウ」、訓読みでは「なえ」「なわ」です。
「苗」の意味や解説
「苗」とは、「植えて栽培するために育てた植物の幼体」を指す言葉です。
植物を新たに育てるためにはいろいろな方法があります。
種をまいたり接ぎ木したりなどさまざまな方法がある中で作物や樹木を安定的に育てる方法として広く利用されているのが種から発芽させた植物をしばらくの間育ててつくる「苗」です。
種から発芽したばかりの植物は繊細で非常に弱くちょっとした環境変化で育たなくなってしまいます。
種から発芽したばかりの弱い期間だけ特別な環境で栽培し土に植えてもきちんと育つくらいの大きさにまで成長した植物の幼体が「苗」です。
米などの作物を育てる際に利用されるほか大きな樹木を育てるための植林で利用されるごく若い若木を指す言葉としても使われます。
基本的には植えかえることを前提に人の手で育てた植物の幼体を指し、自然に育った若い植物は含みません。
「苗」の熟語での使い方や使われ方
・『種苗』【しゅびょう】
「植物のたねやなえ」のことです。
植物を大きく育てるために植えるもの全般を表す言葉で一般的には野菜や穀物、花など人が植えて育てるために使う成長する前の段階の植物を指します。
・『苗床』【なえどこ】
「種をまき育てて苗を作るための場所」を指します。
作物を大きく育てるための場所である田畑とは別に設けられる種から苗に育つまで栽培する場所を指す言葉です。
まとめ
「苗」は農業や林業など植物を育てる職種で広く使われるほか、庭いじりやガーデニングなどでも使います。
日常的に使われている言葉なので正しい意味と読み方を理解しておきましょう。