この記事では、「弥生時代」と「古墳時代」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弥生時代」とは?
「弥生時代」は、紀元前10世紀頃〜後3世紀頃に栄えた時代を指します。
「弥生時代」より前は「縄文時代」となり、その頃の人々の暮らしは動物の狩りや植物などの採集でした。
その後、「弥生時代」には、中国から水稲農耕が伝わり、「縄文時代」のような狩猟ではなく、農耕を中心とした生活へと変わりました。
「弥生時代」に使用されていた土器は「弥生土器」と言われ、「弥生時代」の墓には棺が使われ、墳丘墓も出現しています。
家畜には猪が多く、主な宗教は穀霊信仰でした。
「古墳時代」とは?
「古墳時代」は、後3世紀頃〜7世紀頃に栄えた時代を指します。
「弥生時代」の後の時代となり、古墳作りが盛んに行われていたことから「古墳時代」と言われています。
古墳は、その当時に権力者の墓となり、様々な形の古墳が存在します。
主な種類としては、円墳や方墳、前方後円墳や前方後方墳などがあります。
農業は「弥生時代」の水田に比べ大型なものとなり、家畜は猪に変わり、牛や馬が多くなりました。
また、宗教は仏教や儒教が「古墳時代」に伝来しています。
「弥生時代」と「古墳時代」の違い
紀元前10世紀頃〜後3世紀頃の「弥生時代」のあと、後3世紀頃〜7世紀頃に栄えた「古墳時代」。
そのため、順番としては、「弥生時代」があって、その後、「古墳時代」があるということになります。
両者の時代の主な違いは、まず、「弥生時代」に始まった水稲農耕が「古墳時代」には、拡大し、より盛大に行われるようになったこと。
そして、「古墳時代」には、「弥生時代」になかった階級社会が明確になり、その結果、多くの古墳が作られたということになります。
そのほか、宗教にも違いのある「弥生時代」と「古墳時代」になります。
まとめ
以上のような違いがある「弥生時代」と「古墳時代」。
両者の分かれ目になるものは、古墳の出現になります。