金へんに減の右で「鍼」の読み方とは?簡単に解釈

金へんに減と書く「鍼」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。

今回は、「鍼」の読み方と意味について解説します。

金へんに減で「鍼」の読み方

「鍼」の読み方は音読みでは「シン」「ケン」、訓読みでは「はり」です。

「鍼」の意味や解説

「鍼」とは、「先端を鋭く尖らせた細長くて小さい棒状の道具のうち東洋医学で身体の治療に用いられるもの」を指す言葉です。

先が鋭く尖った短い棒状の道具のことを「はり」といいます。

一般的には「針」という字が使われますが、はりの中でも東洋医学で用いられる体に打ち込んで体の不調や痛みを解消するためのはりを表すのが「鍼」です。

中国に起源をもつ東洋医学において体調不良は体の中の循環がうまくいかないことが原因であると考えられていました。

血の巡りや気の流れなど体の中で循環が滞っている場所に打ち込み身体の流れを正しい状態にするために用いる治療器具が「鍼」であり「鍼」を使って身体を治療することを「鍼治療」といいます。

日本で鍼治療を行うためには国家資格が必要です。

「鍼」の熟語での使い方や使われ方

・『鍼灸』【しんきゅう】
「鍼治療と灸治療」を意味します。

どちらも体の悪い部分に刺激を与える治療術のことで鍼を打ち込む鍼治療ともぐさに火をつけ熱による刺激を与える灸治療を合わせた表現です。

鍼と灸は昔から目の不自由な人でも可能な治療術とされており現在でも多くの目の不自由な人が職業にしています。

・『鍼医』【しんい】
「鍼で治療する医者」を指します。

東洋医学の中でも鍼治療を専門に行う医者を指す言葉です。

現在の日本で鍼治療は医者の資格とは区別されているため一般用語として使われてはいるものの厳密には不正確な表現です。

・『鍼工』【しんこう】
「鍼を作る仕事」もしくは「鍼を使ってする仕事」を指す言葉です。

金属や木材を加工して鍼を作る職人を指す意味のほか、鍼を用いる鍼治療の専門家を指す意味でも使われます。

まとめ

「鍼」「針」と元々は同義ですが現在は表す意味によって使い分けられています。

何のために使われる道具なのかを基準に区別してください。

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