この記事では、「疼」の読み方を分かりやすく説明していきます。
やまいだれに冬で「疼」の読み方
「疼」という漢字は訓読みでは「疼(いた)む」や「疼(うず)く」と読み、音読みでは「トウ」や「ドウ」、「ズ」と読みます。
また、「ヒリヒリ痛む」という意味を表す言葉「ひひく/ひびらく」には「疼く」と当てられます。
「疼」の意味や解説
「疼」には「うずく」という意味が含まれています。
「疼」は病気の人が寝台にもたれる象形である「やまいだれ」に太陽と糸の最後の結び目の象形である「冬」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「疼(うず)く」は「傷口などが脈打つようにズキズキと痛むこと」や「心に強い痛みを感じること」という意味を表す言葉です。
「疼」を使った例文
・『戦場にて、かつて敗北した敵と再び出会った彼は古傷が疼くのを感じた』
・『父親は毎年、寒くなってくると膝の関節が疼くそうだ』
・『最愛の人が苦しむ姿を見て、自分も心が疼いた』
「疼」の熟語での使い方や使われ方
・『疼痛』【とうつう】
「ズキズキと痛むこと」や「疼き」を意味する言葉です。
・『疼く』【ひひく/ひびらく】
「ひりひりと痛む」や「ズキズキする」を意味する言葉です。
・『疼ぐ』【ひいらぐ】
「ひりひりと痛む」を意味する言葉であり、「ひひらく」の音が変化したものとされています。
・『慢性疼痛』【まんせいとうつう】
「痛みの原因となる外傷や疾患が治癒した後も慢性的に持続する疼痛」を意味する言葉です。
・『難治性疼痛』【なんじせいとうつう】
「通常の鎮痛剤では改善できない慢性化した疼痛の総称」を意味する言葉です。
・『疼木』【ひいらぎ】
「モクセイ科の植物の名称」や「スズキ目ヒイラギ科の海水魚の名称」を意味する言葉であり、「柊」とも表記されます。
まとめ
「疼」は主に訓読みでは「疼(いた)む」や「疼(うず)く」と読み、音読みでは「トウ」や「ドウ」、「ズ」と読む漢字でした。
そして、「疼」には「うずく」という意味が含まれています。