この記事では、「竺」の読み方を分かりやすく説明していきます。
竹冠に二で「竺」の読み方
「竺」という漢字は訓読みでは「竺(あつ)い」と読み、音読みでは「ジク」や「トク」、「チク」と読みます。
「竺」の意味や解説
「竺」には「厚い」や「インドの古称である天竺に用いられる字」という意味が含まれています。
「竺」は竹の象形である「竹冠」に2本の横線の象形である「二」を組み合わせ、「厚い竹」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「天竺(てんじく)」とは日本や中国で用いられていたインドの古称です。
名称ですが、イラン語群の言語ではインドをインダス川に因んで「hinduka」と呼んでおり、それに由来して「天竺」と呼ばれるようになりました。
また、「天竺」と言えば、物語「西遊記」で孫悟空たちを連れる三蔵法師一行の旅の目的地としても有名です。
「竺」の熟語での使い方や使われ方
・『天竺鼠』【てんじくねずみ】
「モルモットの別名」を意味する言葉です。
・『天竺豆』【てんじくねずみ】
「ソラマメ」を意味する言葉です。
「竺」の地名での使われ方
・『天竺』【てんじく】
愛知県常滑市に所在する地名です。
・『天竺堂』【てんじくどう】
新潟県新潟市西浦区に所在する地名です。
「竺」の名前での使われ方
・『竺』【じく/ちく】
滋賀県や千葉県、愛知県、京都府、佐賀県に見られる日本の名字です。
・『竺川』【じくかわ/じくがわ】
徳島県や滋賀県、島根県に見られる日本の名字です。
まとめ
「竺」は訓読みでは「竺(あつ)い」と読み、音読みでは「ジク」や「トク」、「チク」と読む漢字でした。
「竺」には「厚い」や「インドの古称である天竺に用いられる字」という意味が含まれており、「天竺」に関連する言葉として用いられている例が多いようです。