にんべんに宅で「侘」の読み方とは?簡単に解釈

にんべんに宅と書く「侘」の字は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。

今回は、「侘」の読み方と意味について解説します。

にんべんに宅で「侘」の読み方

「侘」の読み方は音読みでは「タ」、訓読みでは「わび」「わび?る」「わび?しい」「ほこ-る」です。

「侘」の意味や解説

「侘」とは、「簡素な中に見出される趣ある美しさ」「誇りに思う」「寂しく切ない気持ち」など複数の意味を持つ言葉です。

孤独さからくる悲しさや心の痛さを表す意味で使われるほか、そのような寂しさの中に美しさや素晴らしさを見出そうとする価値観を表す意味でも使います。

一般的には茶の湯の考え方として使われることが多い言葉で飾り立てた華やかな美しさではなく簡素で素朴なものの中に感じられる美しさを意味する言葉として用いられる表現です。

ひとりぼっちの寂しい気持ちを表す意味でも使いますが、誇らしく得意な気持ちという意味でも使われます。

「侘」の熟語での使い方や使われ方

・『侘住居』【わびじゅうきょ】
「質素な住まい」を指します。

貧乏人が暮らすようなみすぼらしい住宅を表す言葉ですが、あえて豪華な作りにせず簡素な造りの中に美を内包するような趣きのある住まいを指す言葉としても使われます。

・『侘茶』【わびちゃ】
「わびの精神を重んじるの茶の湯の様式」を意味します。

茶の湯にはさまざま流派がありそれぞれ大切にする考え方や美の基準が異なります。

過度な飾り付けや豪華さを排しありふれた素朴なものの中に美しさを見出そうとするわびの心を重んじる茶の湯の様式を指す言葉で、戦国時代末期に千利休によって開かれ現代に続いています。

まとめ

「侘」にはいろいろな意味があります。

熟語によってガラリと意味が変わるので本来の意味と読み方だけではなくそれぞれ熟語の意味も理解しておきましょう。

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