この記事では、「ファンク」と「ファンキー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ファンク」とは?
「ファンク」とは、アフリカ系アメリカ人、いわゆる黒人文化より生まれた「ブラック・ミュージック(黒人音楽)」のジャンルの一種です。
「ファンク」は1960年代に発表された「ジェームズ・ブラウン」の曲「アウト・オブ・サイト」が原型になったと言われています。
西アフリカのクロスリズムとアフロアメリカンのワークソングの影響を受けた「ジェームズ・ブラウン」の「ファンク」は、「ジョージ・クリントン」により「Pファンク」へと昇華され、黄金時代を迎えることになりました。
同時期には、ロックを取り入れた「ファンク」が白人にも人気を博します。
その他にも、「ファンク」からはラテン音楽と交わった「ラテン・ファンク」やアフリカ音楽と交わった「アフロビート」などの派生ジャンルが誕生していくのです。
このように、1970年代前半に「ファンク」は隆盛を極めましたが、1970年代後半より次第に新ジャンルの音楽の台頭によって、勢いを失っていくのでした。
「ファンキー」とは?
「ファンキー」とは、「ファンキー・ジャズ」や「ソウル・ジャズ」と呼ばれるモダン・ジャズのジャンルの一種です。
「ファンキー」はブルース的要素を強調しつつ、ゴスペル的要素も取り入れた演奏形態が特徴と言えます。
1950年代後半から1960年代前半にかけてトレンドとなり、代表的な楽曲には「カーティス・フラー」の「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」や「ホレス・シルヴァー」の「ソング・フォー・マイ・ファーザー」などがあります。
「ファンク」と「ファンキー」の違い
「ファンク」と「ファンキー」の違いを、分かりやすく解説します。
「ファンク」はブラック・ミュージックのジャンルの一種のことであり、対して、「ファンキー」は「ファンキー・ジャズ/ソウル・ジャズ」のことであり、モダン・ジャズのジャンルの一種のことを指します。
まとめ
「ファンク」と「ファンキー」はどちらも音楽のジャンルの一種を指す言葉でした。