この記事では、「服喪中」と「喪中」の違いを分かりやすく説明していきます。
「服喪中(ふくもちゅう)」とは?
「服喪中」とは、「親族が亡くなり、喪に服している期間」を意味する言葉です。
「服喪(ふくも)」は「喪(も)に服(ふく)すること」、つまり、「身内の人が亡くなった後、個人を偲んで、一定期間祝い事や自分の行動を控え、慎むこと」を意味しています。
喪に服する期間は一般的に故人が亡くなった日から丸1年間とされています。
そして、逝去した日から1年を迎える祥月命日に「一周忌法要」を行い、服喪中が明けるということになるのです。
本来、「服喪中」では喪服のまま過ごす、外出を控えて家にこもる、嗜好品を避けるなどが習慣とされていましたが、現在ではそこまで行動を制限することはせず、祝い事を避ける程度になっているようです。
喪に服すのは故人から見て二親等までの親族、すなわち、故人の配偶者、故人の父母、故人の子供、故人の兄弟姉妹、故人の祖母、故人の孫などが該当します。
「喪中(もちゅう)」とは?
「喪中」とは、「服喪中」と同じく「親族が亡くなり、喪に服している期間」を意味する言葉です。
「服喪中」と使われていたものが省略されて「喪中」と使われるようになりました。
「服喪中」と「喪中」の違い
「服喪中」と「喪中」の違いを、分かりやすく解説します。
「服喪中」と「喪中」はどちらも「親族が亡くなり、喪に服している期間」を指す言葉であり、2語は同義語の関係に当たると言えるでしょう。
それぞれ、「ご服喪中につき、年始のご挨拶は控えさせていただきます」や「喪中につき、新年のご挨拶は控えさせていただきます」というように使用されています。
ちなみに、故人が亡くなってから49日は「忌中(きちゅう)」とされ、それ以降が「服喪中/喪中」とされています。
まとめ
「服喪中」と「喪中」は同じ意味を表す同義語の関係に当たるということでした。