「少し」と「少ない」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「少し」「少ない」の違いを分かりやすく説明していきます。

「少し」とは?

数・量・程度などが本当にちょっとのことです。

ちょっととはどれくらいなのか、具体的には定義されていません。

胃の調子が悪いときには、たくさんの量を食べることができません。

普段はお茶碗3杯ほど食べていた人も、胃が痛んだりしているときには、お茶碗1杯程度に抑えておくことでしょう。

普段からたくさんの量を食べない人なら、ほんの1口、2口程度しか食べられないかもしれません。

これは「少しだけ食べる」などといいます。

読書が好きなので、暇をみつけては読書をしていたとします。

5分や10分でも時間があれば読書をしていたいです。

たっぷりと時間をとることができるなら、1時間くらいは続けて読むこともあります。

1時間と5分を比べると、5分の方が時間がわずかです。

このわずかな時間に読書をすることは「少しだけ読書をする」などということができます。

「少し」の使い方

数・量・程度などに使う言葉で、それがわずかである場合をいいます。

用言と一緒に使ったり、名詞のように使ったりもします。

「少ない」とは?

数量がわずかという意味です。

わずかとは具体的にどれくらいなのか、はっきりとした定義はありません。

スポーツ観戦する人たちが、試合場に集まっていたとします。

観客席は1000ありますが、観客の数は100人です。

席の数に対して観客の数は「少ない」といえます。

食品によって含まれるタンパク質の量は異なります。

たとえば、100gあたりのタンパク質含有量は、ゆで卵が12. 5g、ゆでたキャベツで0. 9gです。

2つを比べるとキャベツの方がタンパク質含有量が「少ない」といえます。

牛肉の脂身を取り除いたもの100gのタンパク質含有量は18. 3gです。

卵とキャベツを比較すると卵の方がタンパク質の量が多いですが、卵と牛肉を比較すると牛肉の方がタンパク質の量が多いです。

牛肉と比べれば卵はタンパク質含有量が「少ない」といえます。

このように、何と比べるのかによって、この言葉が意味する数量が変わります。

「少ない」の使い方

数や量がちょっとであることを指して使用します。

具体的な数や量は決まっていません。

「少し」と「少ない」の違い

わずかという意味が同じです。

使い方に違いがあり、前者は数・量・程度に使用をしますが、後者は数や量だけに使用をします。

置き換えられないことがあり、「少しだけ眠る」とはいいますが、「少ないだけ眠る」とはいいません。

「少し」の例文

・『少し暇が欲しい』
・『少し休ませてもらう』
・『少し遠くまで出かける』
・『少し背伸びをする』

「少ない」の例文

・『今日は観客が少ない』
・『少ないご飯で我慢する』
・『質問に答えられる人が少ない』
・『発表した作品が少ない』

まとめ

わずかという意味が同じですが、使い方に違いがあります。

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