鐘のような花が愛らしい「カンパニュラ」はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。
地中海沿岸原産で温帯から冷帯の広範に分布し、300種類ほどの品種がありますが、日本での栽培は数種程度です。
今回は、「カンパニュラ」の花言葉について解説します。
「カンパニュラ」の花言葉
「思いを告げる」「共感」「節制」が共通する花言葉です。
「カンパニュラ」はラテン語の釣鐘を意味する言葉で、これらの花言葉もそのイメージと繋がります。
良い意味合いとして伝わりますが、恋愛に絡むものがあるため、そういった感情がない相手には避けた方が良いでしょう。
「思いを告げる」
鐘は人に聞かせる為に鳴らされる、というイメージから付いた花言葉です。
恋の告白や、最近会えていない恋人へのメッセージなどに添えるのに向く花言葉です。
言いにくい事を友達に伝える時にも良いでしょう。
「共感」
鳴らした鐘を聴いて意味を理解する、そのやり取りからイメージ出来る花言葉です。
辛い時、楽しい時、友人や肉親に対して、同じ思いである事を伝えるのに向く花言葉です。
「節制」
西洋において釣鐘は教会のシンボルです。
節制、清貧を良しとする聖職者のイメージから付いた花言葉で、意志が強く己を律する事の出来る友人などに贈るのに向いています。
子供に対して、忠告として贈るのも良いでしょう。
「カンパニュラ」の色別花言葉
「カンパニュラ」には多くの品種があり、色によって違う花言葉が付いていますので、見ていきましょう。
ピンクの「カンパニュラ」の花言葉
「不変」があります。
英語では「節制」と同じ単語です。
釣鐘から連想される、教会で日々同じように己を律した生活を続ける聖職者のイメージです。
ここでいう不変には「恒常性」の意味が含まれ、硬直して変わらないのではなく、新陳代謝をしながらも同じ姿を保つという意味です。
親の事業を引き継ぎ、無事に経営を維持出来ている友人などに向く花言葉です。
白い「カンパニュラ」の花言葉
「感謝」「誠実」があります。
教会のイメージも強い花言葉ですが、もう1つギリシャ神話に由来とも考えられます。
昔、カンパニュールという美しい娘が神様の果樹園の番をしていました。
そこには食べた者を不死にする黄金の林檎があったのです。
ギリシャ神話世界で、不死は神だけに許された性質で、この林檎は大変重要なものでした。
ある時、果樹園に泥棒が入り込みました。
カンパニュールは銀の鈴を鳴らして人を呼びましたが、間に合わず泥棒に殺されてしまいました。
女神フローラは彼女の死を悼み、花に生まれ変わらせたのです。
カンパニュールの誠実な行いへの感謝もあったでしょう。
相手への感謝の気持ちを込めて贈るのに向く花言葉です。
まとめ
「カンパニュラ」の花は特徴的な愛らしいものです。
花言葉を知れば、一層好ましく思えるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。