この記事では、「踏まえて」と「鑑みて」の違いを分かりやすく説明していきます。
「踏まえて」とは?
「踏まえて」の意味は、判断のよりどころにする、根拠にする、です。
何かを判断する際、前提とすることや根拠とすることを意味する表現方法として、「踏まえて」を使用します。
例えば、「今回のテストの結果を踏まえて志望校を考える」といった場合、今回のテストの結果を判断のよりどころにして志望校を考えることを意味します。
使い方としては、「反省を踏まえて」や「意見を踏まえて」、「設定を踏まえて」などになります。
また、類語には「考慮しつつ」や「認めつつ」、「前提として」などがあります。
「鑑みて」とは?
「鑑みて」の意味は、過去の例や手本などに照らし合わせて考えることです。
何かを考える際、単に考えるだけでなく前例や手本などを参考にして考えることが「鑑みて」となります。
例えば、「前年度の売上に鑑みて今年の売り上げ目標を決定する」といった場合、今年の売り上げ目標を決定するにあたり、前年度の売上と照らし合わせて決定することを意味します。
使い方としては、「成績に鑑みて」や「実績に鑑みて」、「相場に鑑みて」などになります。
また、類語には「照らし合わせて」や「振り返って」などがあります。
「踏まえて」と「鑑みて」の違い
「踏まえて」と「鑑みて」の違いを、分かりやすく解説します。
何かを考える際によく用いられる「踏まえて」と「鑑みて」。
似たような意味に思えますが、実際には異なった意味を持つ言葉になります。
「踏まえて」の場合は、判断のよりどころにする、根拠にする、ことを意味し、「鑑みて」の場合は、過去の例や手本などに照らし合わせて考えることを意味します。
このように、どのように考えるか。
その内容に大きな違いがあります。
「踏まえて」の例文
・『今回の失敗を踏まえて作戦を練り直すことにした』
・『お客様からの要望を踏まえて新商品開発に挑む』
「鑑みて」の例文
・『ここ数年の成績に鑑みて契約更新の有無を決定する』
・『自分の収入に鑑みてローンの返済額を考える』
まとめ
「踏まえて」と「鑑みて」には、以上のような違いがあります。