この記事では、「手ぬぐい」と「タオル」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「手ぬぐい」とは?
全体的に薄い生地を使って作られている「手ぬぐい」【てぬぐい】は厚みがなく、すぐ乾くのが魅力です。
生地の端は折り畳んで縫っていないので、そこから力を入れれば切れて、止血に使えます。
水分も抜けやすいので日陰干しでも乾きやすく、カビも生え難いところも魅力です。
江戸時代では、紫外線から顔を守るため「てっか」にしたり、女性は「吹き流し」にしていました。
農家は汗を吸い取れるよう「ほおかぶり」したり、旅人は「道中」、盗人は顔を隠す意味でも「鼻掛け」といった巻き方をして使っていたのです。
「タオル」とは?
ループ状の糸が密集している生地を「タオル」といい、拭き心地の良さが魅力です。
肌を優しく拭けて、何度洗っても型崩れしにくいところが幅広い年代に選ばれています。
このパイプ地は吸収性に優れているため体を洗った後に水分を拭き取ったり、フェイスタオルとしてよく使われているわけです。
また、海で使うものはビーチタオルと呼び、風呂用はバスタオルといった言い方して区別します。
主に、吸水に優れているパイル織りの生地の総称を「タオル」と呼ぶわけです。
「手ぬぐい」と「タオル」の違い
「手ぬぐい」と「タオル」の違いを、分かりやすく解説します。
軽くて厚みがなく、折り畳めばポケットに入れやすくなる「手ぬぐい」は、陰干しでも短時間ですぐ乾きます。
端を縫っていないので、そこから水分が抜けるのです。
和柄が多く、日本的な文化を楽しめる絵が国外の人を魅了します。
織り方が独特で、丈夫な経糸と緯糸を何度も交互に織るため耐久性が高くなるのです。
また、表面が硬い感触の総理・文生地と、滑らかな肌触りの岡・特岡生地の2つが揃います。
もう一方の「タオル」はポリエステルといった素材を使い、パイル織が主流です。
吸水性を高めるため特殊加工してあるので、しっかり水分を拭き取れます。
まとめ
水や汚れ、汗を拭き取れるものを2種類ご紹介しました。
厚さや速乾性、吸水性に違いがありますので、画像や専門業者のサイトなどで見比べてみるといいでしょう。