「当意即妙」と「臨機応変」は似たようなニュアンスの言葉ですが具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「当意即妙」と「臨機応変」の違いを解説します。
「当意即妙」とは?
「当意即妙」とは、「その場に応じてすぐさま機転の利いた返しをすること」を意味する言葉です。
「当意即妙」の使い方
「当意即妙」の「当意」とは意を得ていること、つまり相手の気持ちや考えをきちんと理解していることを表します。
「即」は時間をかけないことを表しアクションに対してすぐさまリアクションを返すことを意味しています。
「妙」とは通り一遍ではなく気が利いていることで状況を考えて機転を利かせることを意味する言葉です。
「当意即妙」とは相手の気持ちを理解した上で即座に機転を利かせること、つまり打てば響くような素早く適切な対応を表します。
相手からの質問に対して素早く答えたりウィットに富んだ返答を返したりなど機転の利いているさまに対して用いる表現です。
「臨機応変」とは?
「臨機応変」とは、「状況に応じて態度を変化させ最適な対応をとること」を意味する言葉です。
「臨機応変」の使い方
原理原則にこだわったり自分のやり方を貫いたりするのではなく、場合に応じてふさわしい行動を選択することを表します。
ひとつのことにとらわれない柔軟性を指す表現です。
「当意即妙」と「臨機応変」の違い
「当意即妙」と「臨機応変」はどちらも機転が利く柔軟さを表す言葉ですが「当意即妙」が主に他人の言動に対する返答や返事を表すのに対し、「臨機応変」は状況や情勢の変化など事態に対する対応を表す意味で使うという違いがあります。
人に何か言われた時にうまいことを言って返すのが「当意即妙」、言われたことに対して自分の態度を柔軟に変化させ上手く対応するのが「臨機応変」です。
まとめ
「当意即妙」と「臨機応変」は機転を利かせる柔軟さという意味は共通していますが反応の仕方で区別されます。
それぞれの言葉の意味を正しく理解し使い分けてください。