この記事では、「加味する」と「考慮する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「加味する」とは?
「加味する」とは物事になんらかの要素を付け加えることです。
このなんらかの要素は漠然としたイメージではなく具体的なものを指します。
例えば食事会で参加者に特定のアレルギー持ちがいるからメニュー選びを考える、既存製品にあったクレームを参考にその問題を解消した製品を作るなどが、問題を加味するということです。
どういうことを付け加えるかが具体的ではない場合は加味するとは別の言葉が使われます。
「考慮する」とは?
「考慮する」とは様々なことに考えを巡らせることです。
なにかについて考慮するという場合、それがあることで他に与える影響について考える、それがあることでどう配慮が必要になるかを考えるという意味になります。
また考慮するは漠然としたものについて考える場合にも具体的なものについて考えることにも使われる言葉です。
例で言えば食事会の参加者に特定のアレルギー持ちが居るからそれを外すことも、なにかのアレルギー持ちがいるかもしれないからアレルゲンフリーのメニューだけにしておくことも、アレルギーを考慮すると表現できます。
「加味する」と「考慮する」の違い
「加味する」と「考慮する」の違いを、分かりやすく解説します。
具体的な要素を付け加えて考えることが「加味する」で、何かを加えて考えを巡らせることが「考慮する」です。
「加味する」は具体的な物事だけを付け加える場合にしか使えませんが、「考慮する」は具体的な場合にも使えますがそれだけに限定されず漠然とした要素を加えて考える場合にも使えます。
まとめ
何かを付け加えて物事を考える場合に、付け加えられるものが具体的な時だけ使えるのが「加味する」で、具体的でも漠然としていても使えるのが「考慮する」と考えればいいでしょう。
「考慮する」の方が付け加えるものの範囲が広いため多くの場面で一般的に使える言葉であり、限定的な場面で言い換えとして使えるのが「加味する」だと思っても問題ありません。