この記事では、「兼業」と「兼務」の違いを分かりやすく説明していきます。
「兼業(けんぎょう)」とは?
「兼業」は「本業に加えて、他の事業や仕事を兼ね行うこと」や「兼ね行っている事業や仕事」を意味する言葉です。
「兼業」の使い方
「兼業」は名詞としてや動詞として「兼業する」のように使われています。
「兼務(けんむ)」とは?
「兼務」は「本来の任務や職務に加えて、他の任務や職務も兼ねること」や「本来の任務や職務と兼ねている任務や職務」を意味する言葉です。
「兼務」の使い方
「兼務」は名詞としてや動詞として「兼務する」のように使われています。
「兼業」と「兼務」の違い
「兼業」と「兼務」はどちらも主に「本来の仕事とは別に仕事を兼ねること」というニュアンスを表す言葉です。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「兼業」や「兼務」と同じような意味を持つ類義語には「兼職(けんしょく)」や「兼任(けんにん)」、「掛け持ち(かけもち)」などがあります。
「兼」という漢字には「かねる」や「あわせる」、「2つ以上のものをあわせもつ」、「かねて」、「あらかじめ」という意味が含まれています。
「兼業」の例文
・『私の会社は副業が認められているので兼業で塾講師をやっている』
・『彼は本職である飲食店経営の他、兼業で日雇い労働もやっているらしい』
・『農家だけで食べていくのは難しいため、兼業で他の仕事をやっている人も多いらしい』
「兼務」の例文
・『その国では総理大臣が外務大臣を兼務している』
・『役員の兼務状況について報告書にまとめるように指示を受けた』
・『立ち上げの頃は人手が足りなかったので、役員が他の職務を兼務しているのが普通であった』
まとめ
「兼業」と「兼務」はどちらも主に「本来の仕事とは別に仕事を兼ねること」という意味合いを表す言葉です。
したがって、二語は類義語の関係に当たるということでした。