この記事では「スエード」と「ヌバック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スエード」とは?
革の裏面にヤスリをかけ起毛させたものが「スエード」になります。
ヤスリがけをしているため皮は薄く、どうしても強度が落ちてしまうデメリットがあります。
革の種類は豚革になります。
豚革をクロムで丁寧になめした後、革の厚みを均等にするためシェービングを行います。
その後、紙やすりやマシンなどを使用しペーパーかけを行うことで、革全体を均等に起毛させています。
「スエード」の語源はフランス語の“gants de Suede”。
ふさふさとした手触りが特徴的なものとなります。
「ヌバック」とは?
革の表面にヤスリをかけ起毛させたものが「ヌバック」になります。
「ヌバック」の場合、強度があり丈夫な点から高級感のある革として重宝されています。
高級なバッグや高級な革財布などに加工され、マットな質感が特徴です。
表面にヤスリがけを行うことで、毛足は短く、革に厚みのある「ヌバック」。
主に牛革が用いられています。
「スエード」と「ヌバック」の違い
「スエード」も「ヌバック」も革を起毛させたものであるといった共通点があります。
しかし、それ以外には全く共通点がないものとなり、使用されている革の種類は、「スエード」は豚に対し「ヌバック」は牛になります。
そして、起毛する面にも違いがあり、「スエード」は豚革の裏面を起毛させ、「ヌバック」は牛革の表面を起毛させます。
毛足にも違いがあり、「スエード」は長め。
「ヌバック」は短めです。
強度を比較した時、「ヌバック」の方が強度は強く革は丈夫です。
また、質感にも違いがあり、「スエード」は柔らかな肌触り。
「ヌバック」は滑らかな肌触りです。
料金を比較した場合は、「スエード」に比べ「ヌバック」の方が高額です。
主に高級財布や高級バックの素材として使用されています。
まとめ
以上のように、「スエード」と「ヌバック」には、使用される革の種類や加工方法などに違いがあります。