この記事では、「末期」と「終期」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「末期」とは?
治す手段も見出せない医師から宣告されるのが「末期」【まっき】です。
病院では医師や看護師の間で使われている言葉であり、かなり重い病気の人が手術したり、治療しても治らないといった余命に入る前の段階を指すのです。
他にも、若者の間では、あれだけ勢いがあった人や芸能人が今では力なく、活動せず意欲も失って消えそうになる様を表すために使われています。
「終期」とは?
病院に入院した患者がいつ心臓が止まり、亡くなるか分からないといった命が終わる段階を「終期」【しゅうき】といいます。
あとどのくらい生きられるか分からないといった余命を宣告された後なので、家族は葬式の段取りをし、家の中を片付けて準備するわけです。
それほど息が止まる寸前を指す時期に入っていると分かる段階でもあり、本人も虫の息である状態の人が多く見られます。
「末期」と「終期」の違い
「末期」と「終期」の違いを、分かりやすく解説します。
もう手術ができない、抗がん剤の治療も駄目な状態であり、悪化を辿る一方なので医師すら見放した段階を「末期」といいます。
そのため、医師から「お父様は末期の癌です」と言われたときは死を考えなければなりません。
もう一方の「終期」は人が死ぬ際を指す言葉であり、もう治療もせず、あとは亡くなる時を迎える段階を指します。
「末期」の例文
・『20代で末期の癌になった妹を見舞いに、飛行機で高知に飛んだ』
・『日本中の人を虜にした歌手も、末期後は滅多に歌番組に出ない』
「終期」の例文
・『終期の親友とは二度と会えないと思い、横たわる姿をカメラにおさめた』
・『母が終期であると分かり、いつでも休みがとれるよう上司に相談した』
まとめ
どちらも重い病気の人が死を意識する時期に入ったという意味がありますが、もう少し深堀してどう使うか学んでから使い分けるといいでしょう。