この記事では、「製菓衛生師」と「パティシエ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「製菓衛生師」とは?
製菓衛生師とは国家資格の1つで、都道府県知事が認定しています。
資格を取得するには、製菓衛生士試験に合格する必要があります。
和菓子や洋菓子、パンなどを製造する際に安全性の高い食品を作るためにもうけられた国家資格です。
製菓衛生士試験では、衛生法規や公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、製菓理論及び実技といった6つの分野から出題されます。
お菓子作りをするのに必ず必要な資格というわけではありませんが、公衆衛生の知識やお菓子作りの技術が身に付いていることを証明するのに役立ちます。
「パティシエ」とは?
パティシエとは、洋菓子やデザートなどをつくる職業のことをいいます。
フランスで生まれたものなので、和菓子の職人をパティシエと呼ぶことはありません。
フランス語の「patissier」が語源で、菓子を製造する人を指す言葉です。
ケーキ店等で働く人もいますし、レストランやホテル、結婚式場などで働く人もいます。
また、洋菓子メーカーの製造工場等で働く人もいるようです。
「製菓衛生師」と「パティシエ」の違い
製菓衛生師は国家資格の名称で、パティシエは洋菓子やデザートを作る職業の名称です。
日本ではパティシエとして働くのに製菓衛生師の資格は必要ではありませんが、取得している人も多いです。
製菓衛生師は名称独占資格になるので、製菓衛生師の資格を持っている人しか製菓衛生師と名乗ることはできません。
パティシエは、製菓衛生師の資格を持たなくてもお菓子作りに携わっていれば名乗ることができます。
ただし、フランスではパティシエとして働くには国家資格が必要です。
まとめ
製菓衛生師は資格の名称で、パティシエは職業の名称です。
パティシエとして働いている人の中には、製菓衛生師の資格を取得している人も沢山います。