この記事では、「際に」と「際して」の違いを分かりやすく説明していきます。
「際に」とは?
「際に」という表現を聞くことがあります。
「さいに」と読み「その時」をあらわします。
おもに注意をうながす時に使います。
その機会があれば、こうしてくださいと言う時に引用します。
日常会話としては硬さがあるので、家族や友達に話す時は使わず、お客さんなど距離がある人に用います。
「際して」とは?
「際して」は「さいして」と読みます。
おもに「の折に」や「に関して」「するに当たって」と同じような意味があります。
ある時やある事柄に対して使う表現です。
「際に」と「際して」の違い
「際に」と「際して」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「際する」という表現が変化したものです。
「際する」は「体験する」という意味があります。
そのためどちらも、ある条件が当てはまったときのお知らせに使います。
「際に」は「際して」に比べてコンパクトな単語で、とても使いやすい表現です。
飛行機の搭乗アナウンスでも使われるなど、日常シーンでよく耳にします。
一方で「際して」は「際に」よりもフォーマルな表現です。
ある時点をあらわすこともあれば、ある物事に対して幅広く使うこともあります。
「際に」よりも、やや広い観点から述べたのが「際して」です。
ちなみに「際して」に似た表現に「際しまして」もあります。
「際しまして」はさらに丁寧な言い方で、ビジネスシーンやお客さま対応でも用いられています。
まとめると気軽に使えるのが「際に」より硬さがあるのが「際して」さらに丁寧なのが「際しまして」です。
「際に」の例文
・『ご搭乗の際に、シートベルトをお締めください』
・『出かける際に、フロントに鍵をお預けください』
「際して」の例文
・『来週の会議に際して、関連資料をお配りします』
・『会計処理に際して、必要なソフトをお渡しします』
まとめ
「際に」と「際して」の違いをお伝えしました。
それぞれの違いに触れて、日本語の奥深さを学んでみてください。