「しばし」と「しばらく」の違いとは?分かりやすく解釈

例えば、すこしだけ待ってほしいということをお願いする際に使用するのが「しばし、お待ちください」のような表現です。

それでは、この「しばし」とはどういう意味でしょうか。

また、「しばらく」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「しばし」「しばらく」の違いを分かりやすく説明していきます。

「しばし」とは?

「しばし」とは、「暫し」とも書き、「ちょっとの間」という意味で使われる言葉です。

表現としては古い言い方です。

「しばらく」とは?

「しばらく」とは、「暫く」とも書き、「ちょっとの間」という意味で使われる言葉です。

日常会話においてもよく使用されます。

「しばし」と「しばらく」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「少しの間」あるいは「ちょっと」という意味で使用される言葉であることは同じですが、相手に与える印象が若干違います。

成り立ちとしては、前述のように、「しばし」「しばらく」「暫」という文字から来ています。

この文字は「しば」であり「しま」とも言われます。

「しま」とは「締まる」ということであり、ぎゅっと締まるくらいの短い時間ということがベースになっています。

そして、結果として、「しばし」のほうは昔っぽい言い方であるというのが第一印象です。

「しばし、待たれ」という表現は歌舞伎の中にも出てきますし、一般的な会話の中には出てきません。

逆に「しばらく」のほうは、会話でも文章でも頻繁に使われる便利な言葉です。

また、「しばらく」のほうが長い間であるというニュアンスもあります。

これは、「しばらくぶりですね」という表現があるからでしょう。

つまり、「しばらく」には「長い間」「短い間」の両方の意味があるということです。

「しばし」のほうには「長い」という意味はありません。

まとめ

この記事では、「しばし」「しばらく」の違いを、解説してきました。

この2つに関しては、かなり印象が違うので、安心して使えるのは「しばらく」のほうでしょう。

しかし、もっと短い時間であることを強調したいのであれば、「しばし」を使うのも面白いでしょう。

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