「あるいは」と「または」はどちらもこれまでとは違うものを示すときに使う言葉です。
2つの言葉はどのような違いで使い分けられるのでしょうか。
今回は、「あるいは」と「または」の違いを解説します。
「あるいは」とは?
「あるいは」とは、「複数の選択肢の中から他のものを示すときに使う言葉」です。
「あるいは」の使い方
これまでに話してきた内容とは違うものを提示するときに用いる表現です。
これまでに提示していたものとは異なる選択肢が複数存在するときに使います。
「または」とは?
「または」とは、「2つの選択肢のうちのもう一方を示すときに使う言葉」です。
「または」の使い方
ある物事において2つの選択肢が存在しこれまでその一方を示していた状況においてこれまでとは違うもう一方の選択肢を示すときに使います。
「あるいは」と「または」の違い
「あるいは」と「または」の違いは「選択肢の数」です。
どちらもこれまで示していたものとは異なる選択肢を新たに提示するときに用いられる言葉ですが「あるいは」は候補になる他の選択肢が複数存在する場合に用いられるのに対し、「または」は他の選択肢がひとつしかなく全体で二者択一になっている場合にのみ用いる表現です。
ABCという3つの選択肢がありそれまでAが話題の中心となっていた状況において新しくBやCを話題に取り上げるときに用いる表現が「あるいは」AかBかという状況でAではないBを示す時に用いられる表現が「または」という違いで使い分けられます。
「あるいは」は選択肢が全体で2つの場合にも使えるので「または」と置き換えられますか「または」は選択肢が3つ以上の場合には使えず「あるいは」とは置き換えられません。
「あるいは」の例文
・『今日の夕飯はカレー、あるいはシチューにするつもりだ』
・『映画を見に行くとすればアクションあるいはコメディだろう』
「または」の例文
・『書類記入にはボールペンまたは万年筆のみ使用可能だ』
・『現金またはクレジットカードが支払いに使用できます』
まとめ
「あるいは」と「または」は選択肢の数が違います。
候補になるものがいくつかあるのかを確かめて使い分けてください。