糸へんに由で「紬」の読み方とは?簡単に解釈

糸へんに由と書く「紬」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。

今回は、「紬」の読み方と意味について解説します。

糸へんに由で「紬」の読み方

「紬」の読み方は音読みでは「チュウ」、訓読みでは「つむぎ」「つむ?ぐ」です。

「紬」の意味や解説

「紬」とは、「染色した絹糸から作られる絹織物」を指す言葉です。

蚕の繭から作られる絹は高級繊維として世界中で珍重されています。

絹にはさまざまな加工方法が存在て布地に織り上げてから染める方法もありますが絹糸の段階で色を染める技法も存在します。

糸の段階で染め上げた色糸を使って織り上げた絹織物の一種が「紬」です。

使うのは手でつむいで作った絹糸で太さや色合いを計算して配置することで独特の模様を作り上げます。

糸は通常の絹糸とは違いよりをかけて太く作ってあるので耐久性が高く、完成した「紬」は絹織物独特の美しい光沢や風合いを保ちながら色落ちや痛みに強い丈夫な実用品として使えます。

「紬」の熟語での使い方や使われ方

・『紬糸』【つむぎいと】
「紬を織るのに使う染め上げた絹糸」のことです。

通常の絹糸は蚕の繭をほぐして作りますが、この糸は絹糸をより合わせて作られているため太くて丈夫です。

糸自体を染めているので織り上げる時に独特の風合いが生まれ布地の表面に模様を浮かび上がらせます。

・『結城紬』【ゆうきつむぎ】
「茨城県の結城地方で作られる特産の絹織物」を指します。

伝統的な技法で織られる数少ない先染めの絹織物で高級着物に使われています。

使われる糸は藍染めで仕上げたものが多く糸をつむぐところから機織りまで全ての工程が手作業で行われ、現代に伝わる伝統工芸品として貴重な織物です。

・『大島紬』【おおしまつむぎ】
「鹿児島県の奄美諸島で作られている伝統的な絹織物」を指します。

泥染めした絹糸を使った落ち着いた風合いが特徴です。

まとめ

「紬」は現代に残る貴重な伝統工芸です。

とても貴重で高価ですが品質は素晴らしく丈夫で長持ちします。

日本が誇る伝統文化なので正しい意味を知っておきましょう。

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