「ピラカンサ(ピラカンサス)」は、バラ科トキワサンザシ属の常緑樹です。
ヨーロッパ南部からアジア南西部原産で、日本には明治時代に渡来しました。
花は直径5mmほどで白い花弁を5枚つけ、長い雄しべを持ちます。
花期は4月から6月です。
その後、濃橙色の果実を多数つけます。
今回は、「ピラカンサ」の花言葉について解説します。
「ピラカンサ(ピラカンサス)」の花言葉
「燃える思い」「防衛」「美しさはあなたの魅力」「慈悲」などがあります。
良い意味の言葉が揃っており、特に美しい恋人への贈り物に向きます。
「燃える思い」
「ピラカンサ」が、炎のような色鮮やかな果実を大量に付ける様子から付いた花言葉です。
同じ由来で「快活」という花言葉も付いています。
情熱的で何事にも一生懸命な友人へ贈るのに向きます。
恋人に贈り、愛情表現としても良いでしょう。
部屋に飾り、趣味でも仕事でも、思いが強い物事へ気持ちを奮い立たせる事も出来ます。
この花言葉が合わないのは、何事にも冷めている人です。
外から促しても、簡単に火は付きません。
「防衛」
枝に鋭いトゲが生えている事から付いた花言葉です。
果実も見た目は綺麗ですが、タンニンが多く有毒で、間接的な防衛手段になっています。
自分の殻に閉じこもりがちな親しい友人へ贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、「攻撃は最大の防御なり」を実践する人です。
あれは倒した相手が滅ぶ戦場だからこそ成立する事で、人間関係の中でやると敵が増え自滅するだけで、防衛には役立ちません。
「美しさはあなたの魅力」
有毒な果実は、見る事しか出来ません。
一方、見る事には価値があるとも言えます。
そんなところから付いた花言葉です。
近い意味で「愛嬌」という花言葉もあります。
特に美しさが際立っている友人や恋人へ贈るのに向く花言葉です。
ファッションモデルやグラビアアイドルなど、姿を使う仕事に携わる人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、容姿にコンプレックスを持つ人です。
人の長所はそれぞれ、配られたカードは隅々まで見ましょう。
「慈悲」
「ピラカンサ」の果実は有毒ですが、鳥たちは問題なく食べられます。
敵に対しては守りを固めつつ、か弱い者には餌を与え養う慈悲深いイメージから付いた花言葉です。
人を助ける事を厭わない友人へ贈るのに向く花言葉です。
僧侶や医師など、慈悲深さで人を救う仕事へ携わる人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、他人の不幸を喜び、それが人間の本質であるとうそぶく人です。
「本質」と口にする人は、物事を単純化したがるので、議論になるような関わりはやめておきましょう。
まとめ
「ピラカンサ」は花も果実も美しい花です。
花言葉を知り、興味を深めておけば、迂闊に触ってトゲで痛い目に遭う事もないでしょう。
花と適度な距離を保たせてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。