「ほおずき(鬼灯)」は南アメリカ原産のナス科ホオズキ属の植物です。
5月から7月ごろに花を咲かせ、8月から9月ごろ赤い提灯に似た実をつけます。
東京都台東区、浅草寺で7月9日、10日に開催されるほおずき市をはじめとして、花の時期に合わせて日本各地でほうずき市が開かれるなど日本の夏の象徴の一つです。
そんな「ほおずき(鬼灯)」の花言葉について解説します。
「ほおずき(鬼灯)」の花言葉
「ほおずき(鬼灯)」は、赤くふっくらとした実の姿が頬を連想させることからこの名前がついたとされます。
赤くふっくらとした、まるで提灯のように見える部分は萼(ガク)で、この萼の中に赤いトマトに似た実が一つ入っています。
英語ではWinter cherry(冬のさくらんぼ)、Ground cherry(地面のさくらんぼ)と称されますが、これは萼の中の実の様子からきたようです。
また「ほおずき(鬼灯)」の色合いからカガチ(輝血)とも呼ばれることもある「ほおずき(鬼灯)」の花言葉は「偽り」、「ごまかし」、「私を誘って」、「自然美」です。
これらの由来について説明します。
「ほおずき(鬼灯)」の花言葉「偽り」「ごまかし」
「ほおずき(鬼灯)」の実は萼の中にあることは先ほどお伝えしましたが、この実の大きさは萼の大きさと比較して随分小さいです。
初めて「ほおずき(鬼灯)」を見た方は、萼の大きさからするともっと大きいサイズの実を想像してしまうかもしれません。
そんな萼の中がほぼ空洞で中身が詰まっていない様から「偽り」、「ごまかし」という花言葉が生まれました。
「ほおずき(鬼灯)」の花言葉「私を誘って」
「ほおずき(鬼灯)」の名前の由来の一つは実が頬に似ている様から来たとされますが、他にホホ(ホオ・カメムシの一種)が実につきやすいことから「ホホ付き」が転じて「ほおずき(鬼灯)」となったという説もあります。
このホホが寄り付く様を指して「私を誘って」という花言葉がついたそうです。
「ほおずき(鬼灯)」の花言葉「自然美」
「ほおずき(鬼灯)」はお盆に飾られることが多い植物の一つです。
「ほおずき(鬼灯)」は先祖の霊が迷わず帰ってこられるよう、道標として迎え火の提灯の代わりとして飾られるのです。
このように提灯のように見える「ほおずき(鬼灯)」の実の見た目から「自然美」という花言葉がつきました。
「ほおずき(鬼灯)」の豆知識
日本の「ほおずき(鬼灯)」は観賞用として知られていますが、ヨーロッパでは食用の「ほおずき(鬼灯)」の方がよく知られています。
これら食用「ほおずき(鬼灯)」は日本でもストロベリートマト、フルーツホオズキ、ホオズキトマト、オレンジチェリーといった名前で流通しています。
まとめ
「ほおずき(鬼灯)」は花言葉を贈る植物としては不向きであるかもしれませんが、「自然美」の花言葉を持つ植物であることからもわかるように、誰もが見て美しさを感じる植物です。
贈答の際の参考になさってください。