ここでは「私事ではございますが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「私事ではございますが」とは?
「私事ではございますが」は、個人的なことになりますが、という解釈で用いられる表現です。
この後にその個人的なことの内容を続けて使うことになり、口語で使うこともできますが、どちらかと言えば文章の方でよく用いられる表現です。
この表現自体は個人的なことだという意味にしかならないため、その内容によって使うべきタイミングを間違えないようにすることが大切です。
それは、「私事ではございますが、先月結婚しました」などという使い方をビジネスの話の途中で挟むのはいかにもおかしいためで、そのようなことを話しても問題のない流れで使わないといけません。
例えば、今週末に野球の助っ人に来てもらえないかといった申し出に対してであれば、「私事ではございますが、先月結婚して以来、休日は何かとバタバタとしていますため、今回は見送らせていただきます」といったような使い方をしても問題になることはありません。
「私事ではございますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「私事ではございますが」は、多くがプライベートな内容をその内容として使うことになる表現です。
先の例の結婚であったり、引っ越した、何かの習いごとをしているなどという内容を話の流れに合う形で伝えるために用いることになり、「私事ではございますが、日曜日は習いごとに通っておりますので、出勤することができません」のような使い方でよく見聞きします。
プライベートな内容でないと使えないということもないため、「私事ではございますが、先月から職場が変わりまして、そちらにお伺いする機会もなくなってしまいました」といった使い方をしても構わず、あくまで個人的なことですがといった解釈で使うことができれば、後は話の流れとしておかしくならないタイミングで使うものだと覚えておけばいいでしょう。
「私事ではございますが」を使った例文
・『私事ではございますが、小さい子供が居ますので、帰宅が遅くない程度にしかお付き合いできません』
・『私事ではございますが、営業職から離れて久しく、ここ数年は内勤専門で働いています』
「私事ではございますが」の類語や言い替え
・『私事で恐縮ですが』
こちらの形にすると、個人的なことで恐縮なのですがという解釈になり、「私事で恐縮ですが、その日は家庭の都合で参加することができません」などという使い方になります。
つまり、個人的なことで何かを断るような場合に使われることが多く、「私事ではございますが」でもそのように使えないこともありませんが、その手の使い方にはそちらよりも向いています。
まとめ
「私事ではございますが」は、個人的なことですがという意味で使われる表現です。
その内容を含めて話の流れとしておかしくない使い方をする必要があるので、そちらに注意をして用いてください。