この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「お越しをお待ちしております」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「お越しをお待ちしております」とは?
「お越しをお待ちしております」のフレーズを、言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。
最初の「お越し」は「来るや、行く」を意味する「越し」に、敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
また、「お待ち」は「待つ」の連用形に敬意を表す接頭辞の「お」が付けられたものです。
最後の「しております」は「する」の連用形の「し」に接続詞の「て」、そして「います」の丁寧語の「おります」が付けられた表現です。
したがって、「お越しをお待ちしております」とは、「来るのを待っている」との意味の丁寧な敬語表現となります。
「お越しをお待ちしております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お越しをお待ちしております」のフレーズの意味は、先に記した通り「来るのを待っている」との意味の丁寧な敬語表現で、顧客や取引先の方などの目上の人に対して、「自分の所にぜひ来てほしい」とお願いする際に使われるフレーズです。
相手の方が自宅や自分の会社に来られる予定がある場合に、それを待っていると相手の方に伝えるメール文などでよく使われます。
また、飲食店やホテル・旅館などに来られたお客様が帰られる際に、「また、来てください」との意味で「またのお越しをお待ちしております」と使われることもあります。
さらに、このフレーズは、お客様や取引先の方だけでなく、社内の上層部の方に対して使われることもあります。
例えば、大企業等で各地に事業所があるような場合、事業所が本社から視察等で重役等を迎える際にも使われることがあります。
「お越しをお待ちしております」を使った例文
・『当店では創業10周年の記念バーゲンを開催しています。皆様のお越しをお待ちしております』
・『お忙しい中、弊社工場をご視察をいただけるとのこと、社員一同お越しをお待ちしております』
・『スタッフ一同、またのお越しをお待ちしております』
「お越しをお待ちしております」の類語や言い換え
「お越しをお待ちしております」の敬意を下げた言い換え表現は「お越しをお待ちしています」で、逆に敬意を高めたい場合は「お越しをお待ち申しげております」と言い換えることが出来ます。
また、「お待ち」を「心待ち」に換えて「お越しを心待ちしております」と言い換えることも出来ます。
さらに、「来る」の尊敬語の「いらっしゃって」が変化した「いらして」を使って、「いらしてくださいませ」等と言い換えることも可能です。
まとめ
「お越しをお待ちしております」とは、「来るのを待っている」との意味の丁寧な敬語表現です。