この記事では、「抜粋」と「引用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「抜粋」とは?
「抜粋」は「ばっすい」と読みます。
意味は、「書物やネット記事、新聞などから、優れた部分や必要な部分を取り出して掲載すること」です。
まとまった内容の文章の中から、「これは良い」と思った一節や、自分が記す文章の参考になる一節などを、カットして使うことを表します。
「抜粋」の言葉の使い方
「抜粋」は名詞として「抜粋する・した」「一部抜粋」などと使われます。
「抜」は「ぬ(く)」とも読み「引きぬく」から転じて「多くのものの中からそのものだけを選び取る」という意味、「枠」は「いき」とも読み「まじりけがない」「質が良くすぐれている」という意味、「抜粋」で「多くのものの中から、質が良くすぐれているものだけを選び取ること」になります。
「抜粋」は、元々「抜萃」と表記され、「萃」が「あつまる」「あつまり」という意味、「抜萃」で「集めたものから、あるものだけを選び取ること」という意味でした。
次第に「すぐれたもの、必要な物を選び取ること」として使われる様になり、「抜粋」という漢字があてられたのです。
基本的に「選び取ること」であり、何のために使うかまでの意味は含まれていません。
「引用」とは?
「引用」は「いんよう」と読みます。
意味は「自分の文章や作品中に、他人の言葉や文章を取り込んで使うこと」です。
自分の著作物やネット記事などに、人が言ったことや文章などを取り入れて紹介することを表します。
「引用」の言葉の使い方
「引用」は名詞として「引用する・した」「引用される」「引用文」などと使われます。
「引」は「ひ(く)」とも読み「こちらへひき寄せる」「ひき伸ばす」「よそからもってくる」「必要な例を取り出す」という意味、「用」は「もち(いる)」とも読み「使う」「役立てる」という意味、「引用」で「必要な例を取り出して使うこと」になります。
基本的に、自分の作った文章や図表の中に利用することに使われます。
「抜粋」と「引用」の違い
「抜粋」は「多くのものの中から、質が良くすぐれているものだけを選び取ること」です。
「引用」は「必要な例を取り出して使うこと」です。
まとめ
今回は「抜粋」と「引用」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。