人間は一人では生活していけないため、毎日何かを誰かにやってもらっています。
したがって、頻繁に使う必要がある言葉は「お願いします」とか「どうか」ということになってしまいます。
それでは、この「どうか」とはどういう意味でしょうか。
また、「何卒」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「どうか」と「何卒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どうか」とは?
「どうか」とは、一般的には相手に何かを頼むときにまず、使う言葉で、こちらの「お願いします」という気持ちを表しています。
「どうぞ」ということもあります。
英語では「please」が近いでしょう。
「何卒」とは?
「何卒」とは、やはり相手に何かをお願いするときの文章に使われる言葉です。
元々の意味としては、どうにかしてという意味の「何とか」に強調するための「ぞ」がついたものだと言われています。
「どうか」と「何卒」の違い
「どうか」と「何卒」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、誰かにものを頼むときの最初の単語として使われることが多いという部分では同じですが、使用法において明確な違いがあります。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、自分と相手の心理的な距離が近い場合は「どうか」、そうでない場合は「何卒」を使うということになります。
これは「何卒」が漢字であることと、言葉の響きが格式張っているというところから来ていると考えられます。
しかし、実際にはどちらを使っても前後の文章によって気持ちを伝えることはできるので、悩む必要はないでしょう。
「どうか」の例文
・『「どうか」このお願いを叶えてください』
・『この製品を「どうか」世に出してください』
「何卒」の例文
・『清き一票を「何卒」私にお願いいたします』
・『今回は「何卒」ご容赦ください』
まとめ
この記事では、「どうか」と「何卒」の違いを、解説してきました。
序文でも説明したように、日々の生活は誰かのお世話になっています。
その中でも仕事でお世話になっている人に対しては毎回「どうかお願いします」のように頼むことになりますが、これは逆に考えればかなり当たり前のことであり、恐縮する必要はないとも言えます。