トゲトゲした姿と鮮やかな花が特徴の「アザミ」はキク科「アザミ」属の多年草の総称です。
北半球に分布し、変異は多く250種類、日本でも70種以上あるとされます。
花色は紅紫色が通常で、花期は5月から8月です。
今回は、「アザミ」の花言葉について解説します。
「アザミ」の花言葉
「独立」「触れないで」「報復」「厳格」があります。
あまり良い意味ではない言葉も含まれるので、贈る時は何を意味するのかを正しく伝えましょう。
「独立」
「アザミ」は、スコットランドで国花とされています。
これは、当時敵国だったノルウェーの斥候を「アザミ」が防いだ事に因ります。
その斥候は「アザミ」を踏んだ痛さに声を上げ、発見されたのです。
捕らえた斥候から作戦情報を聞き出したスコットランド軍は、ノルウェー軍の夜襲を準備万端で迎撃できました。
スコットランドの「独立」を守ったという事で、この花言葉が「アザミ」に付いたのです。
独り立ちする子供や、開業のため退職する同僚に贈るのに向く花言葉です。
特にそういう予定がない人に贈ると、「さっさと出て行け」という意味になってしまうため、気を付けましょう。
「触れないで」
トゲだらけの「アザミ」の姿から付いた花言葉です。
トゲトゲした姿は攻撃的に見えますが、それは動物が持つ時の話です。
自分で身動き出来ない植物のトゲは、あくまで防具の1つに過ぎません。
勝手に触っておいて「危険」と思うのも失敬な話で、「アザミ」の花言葉にはそんなニュアンスもよく含まれます。
機嫌が悪く、笑顔で対応しにくい時に友人や恋人に予めメールなどで送るという使い方は出来ます。
ただ、連絡を取る事自体、「触れて欲しい」という意味にも解釈できるので、使いどころの難しい花言葉です。
「報復」
こちらもトゲをイメージした花言葉です。
一度負けたスポーツチームへ、再試合を申し込む時に向く花言葉です。
冗談の通じる友人であれば、贈り物のお返しに添えても、面白がってくれるでしょう。
この花言葉は、同じ価値観を持つ、親しい間でしか通じない表現です。
本来の意味で伝われば、非常に厄介な結果をもたらす事を忘れてはいけません。
軽々しく使うのはやめましょう。
「厳格」
トゲに守られた花の様子からついた花言葉です。
厳格なイメージのある友人や、両親祖父母、師匠などに贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、怒鳴り散らすタイプの厳しい人です。
厳しさはあっても、品格の方が足りません。
まとめ
「アザミ」は姿が怖く見えますが、正しく扱えば美しく、食べ物にもなる魅力的な植物です。
花言葉を知っていれば、その専守防衛の姿勢にも気付く事が出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。