「シオデ(牛尾菜)」はサルトリイバラ科シオデ属のつる性多年草です。
名前の由来については諸説あり、アイヌ語のシュウオンテから来ている、そのつるが馬具の四方手(しおで)に似ていることから付けられた、若芽の形が牛の尻尾のようなのでこの名が付いたなどの説が唱えられています。
別名は「ショデコ」「ソデコ」「ヒデコ」など。
また「山菜の女王」「ヤマアスパラガス」「本シオデ」などと呼ばれることもあります。
花には雄花と雌花の2種類があり、また雄株には雄花のみが、雌株には雌花のみが付く雌雄異株です。
開花期は7~8月で、色は黄緑。
雄花にも雌花にも鮮やかな色の花びらはありませんが、丸くまとまって付く様はまるで線香花火のようです。
「シオデ(牛尾菜)」の花言葉
「シオデ(牛尾菜)」の花言葉は「あなたを離したくない」「味わい深い」です。
「あなたを離したくない」はつるを伸ばして他の木などに絡み付く様から来ています。
一方、「味わい深い」はその花の面白い形から来ているとされているようです。
全体的に丸っこくてかわいらしいこともあってか、派手な色を持たないにも関わらず、絵画や写真などの題材になることもあります。
花自体は非常に珍しく入手は難しいので、どうしても離れたくない人にはこの花が描かれた絵やカードなどを贈るのも良いでしょう。
「シオデ(牛尾菜)」の豆知識
「シオデ(牛尾菜)」は一般的には山菜の1つとして認知されています。
味や食感はアスパラガスに似ていると評されており、シンプルに茹でてマヨネーズで頂くのが美味とのことです。
しかし収穫までに時間がかかるうえ収量も出ないため商業生産はほとんどされておらず、市場に出回ることは極めてまれ。
ゆえに「山菜の女王」とも言われるこの味を求めるのなら、ほとんどの場合自生地まで出向かなければなりません。
ちなみに「本シオデ」とも呼ばれるのは、似ている仲間で少々食味が劣るとされるタチシオデと比較してのこと。
とはいえタチシオデも十分に美味しくいただくことができるそうです。
まとめ
「シオデ(牛尾菜)」は山菜としても知られるつる性の多年草です。
「ショデコ」「ソデコ」「ヒデコ」「ヤマアスパラガス」とも呼ばれます。
別名の1つが示すように若芽の食味はアスパラガスに似ており、その美味しさは「山菜の女王」とも称されるほど。
ただし市場にはほとんど出回ることはありません。
また、花言葉は「あなたを離したくない」「味わい深い」です。
花は派手な色こそ持たないものの、形がとても独特なので絵に描かれたり、写真の題材になったりすることがあります。