春を告げる「コブシ」は、モクレン科モクレン属の落葉樹です。
海外では韓国、国内では北海道から九州にかけて分布し、それ以外の地域を含め公園や街路樹などに植栽されます。
花は白く基部に小さい葉が1枚つきます。
花期は3月から4月の早春です。
今回は、「コブシ」の花言葉について解説します。
「コブシ」の花言葉
「友情」「歓迎」「愛らしさ」があります。
いずれも良い意味なので、友情を深める贈り物などに利用できます。
逆にあまり親しくない相手に対しては、不自然に感じられてしまうでしょう。
「友情」
「コブシ」の真っ白い花が、友情の美しさをイメージ出来るというのが由来です。
果実が複数密着した形をしている事や、花の傍らに小さい葉が付いている姿からも連想できます。
近い意味で「友愛」という花言葉もあります。
春先、卒業や進学で離れてしまう友達に、末永い友情を誓って贈るのに向く花言葉です。
新しく出会った人に贈り、友情を結ぶきっかけにしても良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、仕事で関わる人です。
優秀な人ほど、「友達気分で仕事をされても困る」と思うものです。
「歓迎」
「コブシ」が、春の訪れを告げる花である事から付いた花言葉です。
春そのものの到来を歓んで迎えるという意味ですが、新年度として新人を迎えるイメージもあります。
新入生や新入社員などに贈るのに向く花言葉です。
千客万来を歓迎する、旅館の入り口に植えるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、別れゆく人です。
そのままでは意味が合わず、こじつけたとしても去る事を歓んでいるように伝わってしまいます。
「愛らしさ」
「コブシ」の名前の由来は、花の蕾が子供の拳のように見える事とされています。
実際に蕾を見ると、どうも人間の拳の形とは思えません。
毛に覆われた猫や狐のような、モフモフした動物の前肢なら連想できます。
一方、果実が似ているという説もあります。
こちらは、果実が寄り集まって、拳でぎゅっと握った跡のように見えます。
「コブシ」の由来がどちらであるかに関わらず、花言葉は蕾の愛らしさから付いたものです。
好ましく思う後輩や子供、恋人に贈るのに向いています。
大人の異性に贈る場合、恋愛感情を連想させるため、その気がない時は贈ってはいけません。
また、目上の人に対しては無礼になるため、避けましょう。
まとめ
早春の「コブシ」の花は、晴れやかな気分になるものです。
花言葉を知っていれば、より好ましく見る事が出来るでしょう。
花をより鮮やかに見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。