たとえば、町内会でおこなわれるカラオケ大会で、だれもが参加できるような状態であると、うまい人たちだけではなく、味のある人、クセのある人など「有象無象」が集まってきます。
それでは、この「有象無象」とはどういう意味でしょうか。
また、「森羅万象」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「有象無象」と「森羅万象」の違いを分かりやすく説明していきます。
「有象無象」とは?
「有象無象」とは、いろいろな物や人を表す言葉です。
通常は書かれた文章の中で見ることが多いものです。
「象」は「形象」などに使われるように「形」のことを示す漢字なので、「有象無象」は「形のあるものも無いものも含めた色々なもの」という意味になります。
「森羅万象」とは?
「森羅万象」とは、いろいろな物ということを表す言葉です。
「象」には前述のように「形」という意味があり、「新亜」は、森のように木が限りなく連なっていることを表すため、「森羅万象」には、「木が連なっているように、多くの形がある」という意味になります。
「有象無象」と「森羅万象」の違い
「有象無象」と「森羅万象」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、かなり難しい表現で「いろいろなもの」あるいは「いろいろなひと」という意味を持つと言う部分では同じですが、そのなかにどんなものが入っているかがかなり違います。
すなわち、「有象無象」には「雑多な」あるいは「取るに足りないような」ものという感覚が強いため悪い印象を与えます。
それに対して「森羅万象」には、「すぐれたもの」あるいは「さまざまな有意義なもの」が含まれることが多いため、良い印象を与えます。
したがって、簡単に言えば「いろんな悪いもの」が「有象無象」であり、「いろんな良いもの」が「森羅万象」と言っても良いでしょう。
まとめ
この記事では、「有象無象」と「森羅万象」の違いを、解説してきました。
この2つの言葉は、意味は別として、字面の印象としては、かなり固いものを感じます。
さらに「象」という動物や「森」という植物ともとれる文字も入っているため、賑やかな中にも深淵な雰囲気も感じ取ることができます。
逆に言えば、簡単に使用できる言葉ではないとも言えます。