「支払調書」と「源泉徴収票」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「支払調書」「源泉徴収票」の違いを分かりやすく説明していきます。

「支払調書」とは?

「支払調書」は(しはらいちょうしょ)と読みます。

社会人では時々この言葉を耳にしたり目にしたりすることもあるはずです。

しかし働いたことがない人にとっては、あまり身近な言葉ではありません。

「支払調書」は漢字の意味から読み解くと、「支払いに関する調書」となります。

「調書」の意味は「ある特定の事に関して調査した内容を記載した文書」になるので、「支払調書」の意味は、事業者等が法人や個人事業主に支払った金額に関し、その明細を記載した書類になります。

この「支払調書」は税務署に提出する義務があります。

なぜなら税務署はこの「支払長所」と支払いを受けた側が提出する「申告」を照らし合わせて、正確かどうかを確かめるからです。

つまり脱税しようと思っても「支払調書」の存在により、そう簡単に脱税はできないのです。

さて参考までですが、主な「支払調書」には以下のものがあります。

・ 報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書
・不動産の使用料等の支払調書
・不動産等の譲受けの対価の支払調書
・ 不動産等の売買又は貸付のあっせん手数料の支払調

「源泉徴収票」とは?

「源泉徴収票」は(げんせんちょうしゅうひょう)と読みます。

これは給与、退職金、公的年金から源泉徴収した税額が記載されている証明書です。

一般的に雇用者は、12月の給与明細と一緒にこの「源泉徴収票」を受け取ります。

また退職した時にも、この「源泉徴収票」が退職時にもらう書類の中に含まれています。

会社が年末調整してくれているケースでは「源泉徴収票」を税務署に提出する必要はありません。

しかし医療費控除などのために確定申告するケースでは、「源泉徴収票」が必要になります。

またその他にも、転職や再就職するとき、ハローワークから失業給付金を受けるとき、住宅ローンを組むときにも「源泉徴収票」が必要になります。

もし「源泉徴収票」を紛失してしまった場合には、会社にお願いすれば再発行してくれますが、大切な証明書ですので失くさないように保管するようにしましょう。

「支払調書」と「源泉徴収票」の違い

「支払調書」「源泉徴収票」の違いを、分かりやすく解説します。

「支払調書」「源泉徴収票」はどちらも税務署に提出する「法定調書」と呼ばれる書類の中に含まれまるものです。

どちらも同じものだと思っている人もいるようですが、それぞれの書類の役目は違います。

「支払調書」は事業主が何らかの支払いをした時に、その支払い金額が記されている書類です。

これは税務署に提出する書類になります。

ただし発行義務はありませんし、確定申告にも提出する必要はありません。

それに反して「源泉徴収票」は雇用主なら必ず被雇用者に発行する義務があります。

また確定申告には必ず必要になる書類です。

まとめ

「支払調書」「源泉徴収票」はどちらも社会人として働くようになったら必要になる書類ですので、用途についてしっかりと把握しておきましょう。

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