ミュージカル楽曲としても有名な「エーデルワイス」は、キク科ウスユキソウ属の多年草です。
別名は「セイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草)」ですが、ウスユキソウ属の花全般を指す場合もあります。
ヨーロッパ原産で、標高2000m以上の高山帯の石灰岩地に生育します。
直径6mm程の黄色い筒状花がまとまって咲き、その周囲に白い苞葉が付く事で、全体的には1つの星を思わせる白い花に見えるという、やや複雑な形です。
花期は7月から9月です。
今回は「エーデルワイス」の花言葉について解説します。
「エーデルワイス」の花言葉
「高貴」「勇気」「大切な思い出」「初恋の感動」などがあります。
いずれも良い言葉で、悪い言葉もないため贈り物に向きます。
「高貴」
「エーデルワイス」は、ドイツ語の「イーデル(高貴な)」「ヴァイス(白)」が元になった名で、雪を散らしたような純白の花からイメージしたものです。
この高貴なイメージから付いた花言葉です。
同じ由来で「崇高」「純潔」という花言葉も付いています。
高貴さは見た目だけでなく、振る舞いや生き方にも現れるものです。
時に人に妬まれながら、それに動じない強さも意味するのです。
振る舞いが気高く高潔な人へ贈るのに向きます。
庶民派で、上品さを敵視する人には合いません。
「勇気」
「エーデルワイス」は学名を「レオントポディウム・アルピニウム」といいます。
これは古代ギリシャ語の「レオン(ライオン)」「ポディオン(短脚の)」、「アルピニウム(高山の)」が合わさったもので、「高山に生える、ライオンの足首のような植物」を意味します。
ライオンには勇気ある獣というイメージがある事から付いた花言葉です。
一方、野生個体は高い山まで行かないと見られない事も意味が合います。
高山のイメージで「忍耐」という花言葉も付いています。
勇気は何事にも大事なものです。
流れに真っ向から逆らうのは難しくても、小さな勇気は方向転換の役には立つものです。
受験や就職面接で、スマホの待ち受けにして眺め、緊張を解しつつ勇気を出すのに向きます。
「大切な思い出」
スイスには、「エーデルワイス」に関する物語があります。
昔、ある天使が修行のため、人の姿を取って地上に降りました。
ところが、その美しさに求愛する人が絶えず、結局山にこもってしまいました。
ある登山家は、それにめげず何度も天使に会いにきましたが、思いは受け容れられません。
登山家は、諦めきれない苦しみを救って欲しいと神に祈りました。
願いは聞き届けられ、天使は「エーデルワイス」の花を残し、天へ帰っていったのです。
ようやく落ち着いた登山家は、「エーデルワイス」を見て、思い出に浸った、そんなイメージから付いた花言葉です。
「思い出」「尊い記憶」という花言葉もついています。
大切な思い出は、人生の宝物です。
思い出を共にする友人や家族へ贈るのに向く花言葉です。
「初恋の感動」
登山家の恋心を表した花言葉です。
他に、ヨーロッパでは「エーデルワイス」の花を、プロポーズに贈る習慣がある事も意味が合います。
そのまま「初恋」という花言葉も付いています。
初恋は心浮き立つものです。
一方、初めての感情に、何が起きているか理解出来ない事もあるでしょう。
そんなごたごたも含め、大事な思い出として心に残るものです。
初恋から結婚した配偶者への愛情表現に向きます。
まとめ
「エーデルワイス」は眩しく美しい花です。
花言葉を知れば、更に趣深く感じられるでしょう。
花を、より深く知るきっかけになる、花言葉を是非参考にして下さい。