バドミントンで重要な意味を持つ技術として「テイクバック」があります。
試合でも様々な場面で見られるこの技術、具体的にはどのようなものなのでしょうか。
今回は、バドミントン用語「テイクバック」の意味と関連用語について解説します。
「テイクバック」とは?意味
「テイクバック」とは、「ショットを打つためにラケットを後ろに引く動作」を意味するバドミントン用語です。
「テイクバック」の概要
弓道で矢を放つときに弓をひくように、野球で打者がバットを振りかぶるように強く速い動きを生み出すためには予備動作として後方でエネルギーを蓄える動きが欠かせません。
後ろに引いてから前に動くことで鋭く強い動きが生まれますが、このようなバドミントンにおける「事前動作としての後ろに引く動作」を指す言葉が「テイクバック」です。
「テイクバック」はいわゆる反動を生み出すために必要な動作です。
細かく説明すると「ラケットでシャトルを打ち出すために打つ方向とは反対側に腕を動かす動作」となります。
「ショットパワーを生み出すために腕を引く予備動作」が「テイクバック」であり文字通り「後ろに引く」動作を指していますが、ただ腕を後ろに動かすだけではショットパワーにつながりません。
どのような姿勢、どのような動きで後ろに動かすかによりその後生み出されるパワーに違いが出ます。
寄り効率的で精度の高いショットを実現するためには「テイクバック」の正確性が重要です。
ショットの種類によって最適な「テイクバック」は異なり最適な動作の習得が上達への近道です。
スマッシュやクリアーなどの腕全体を大きく使うショットではラケットを持ち上げる動作が入るため腕全体がスムーズに円運動で回転するような「テイクバック」が必要です。
後ろに引く段階で力を入れすぎるとスムーズな動きを阻害してしまうので筋肉の反動できれいに回転する意識を持ちましょう。
十分なパワーを蓄えるには「テイクバック」後のタメが重要です。
タメの段階で体がブレることのないようにシャトルの軌道と合わせてきちんと「テイクバック」をとると正確なショットにつながります。
鋭く速いドライブショットのテイクバックではヒジの使い方がポイントになります。
ドライブはヒジを支点に手首をしならせるようにショットするので「テイクバック」ではヒジをしっかり固定しましょうヒジを土台にして反動で打ち出す。
イメージで「テイクバック」をとるとブレがなく鋭いドライブを打てます。
「テイクバック」の言葉の使い方や使われ方
・『しっかりテイクバックするとショットの正確性も高まる』
・『テイクバックで位置取りが悪いとショットの精度は下がってしまう』
・『テイクバックで軸がブレるクセを修正する』
・『ラリーで差し込まれるのはテイクバックに入るのが遅いからだと指摘される』
「テイクバック」の関連語
・オーバーヘッドストローク
「頭上で振りかぶる動作」を意味する言葉です。
「オーバーヘッドストローク」と「テイクバック」が混同されることがありますがまったく意味は異なります。
「テイクバック」は振りかぶるだけではなくヒジを支えて構える姿勢やアンダーハンドで救い上げる姿勢など「ショットに備えて後ろに引く動作」全般を指す言葉です。
まとめ
どんなショットを打つときでも「テイクバック」は必要です。
動かす長さや時間を工夫することで相手に対するフェイント効果も生まれるので正しい技術を修得して上達につなげてください。