「ヤマツツジ(山躑躅)」はツツジ科ツツジ属の半落葉低木です。
日本における野生のツツジとしては最も代表的なものですが、庭木として扱われることもあります。
またツツジの仲間の中では樹高がトップクラスに伸びやすいという特徴もあり、高さ6mほどにもなる個体も確認されているようです。
花のシーズンは4〜6月で、花の色は赤、ピンク、オレンジ、マゼンタ、白など。
他のツツジの仲間と比べると花付きは少し悪いですが、丈夫で育てやすく初心者でも安心です。
「ヤマツツジ(山躑躅)」の花言葉
「ヤマツツジ(山躑躅)」の花言葉は「燃える思い」「努力」です。
これらは本種の英語名である「Torch azalea」からきていると言われています。
それは日本語にするならタイマツツツジといったところでしょうか。
松明をイメージさせる赤みの強いその花は、目標に向かって情熱的に努力する人にぴったり。
例えば受験を控えている方、資格取得を目指している方、起業して事業を軌道に乗せようと頑張っている方などへの贈り物に良いでしょう。
とはいえ木はなかなかのサイズになるので、贈るなら押し花にするなどの工夫が必要になります。
「ヤマツツジ(山躑躅)」の豆知識
我々が普段よく目にするツツジは、この「ヤマツツジ(山躑躅)」を原種として品種改良されたものです。
しかし「ヤマツツジ(山躑躅)」自体も観賞用に栽培されるほか、時に観光資源にさえなることもあります。
例えば群馬県館林市にある「つつじが岡公園」は、樹齢800年を超える「ヤマツツジ(山躑躅)」の古木、「勾当内侍遺愛(こうとうないしいあい)のつつじ」で有名です。
他にも春に開催される「つつじまつり」や、群馬県館林市出身の宇宙飛行士である向井千秋氏と共に宇宙に行った「宇宙つつじ」も好評で、毎年数十万人もの人々が訪れています。
また奈良県と大阪府にまたがる大和葛城山(やまとかつらぎさん)の山頂付近には自然つつじ園があり、そこでは春になると「ヤマツツジ(山躑躅)」だけでなく、コバノミツバツツジ、ミヤコツツジ、モチツツジなどがいっせいに赤い花を咲かせます。
山の斜面が真っ赤に染まるその見事な様は「一目百万本」と言われるそうで、こちらも観光客に人気です。
まとめ
「ヤマツツジ(山躑躅)」はツツジ科の低木です。
最も一般的な野生のツツジで、他のツツジの仲間よりも背が高くなりやすいという特徴があります。
また庭木や街路樹などとして普段よく目にするツツジは、本種を元に改良されてできたものです。
なお開花期は4〜6月で、花の色は赤、ピンク、オレンジ、マゼンタ、白など。
花言葉は「燃える思い」「努力」です。
これは海外でその赤い花が松明のように見えることから「Torch azalea」と呼ばれていることからきているもので、受験や資格試験など目標に向かって努力を欠かさない方に贈るにはぴったりのものだと言えるでしょう。