「春分の候」の敬語とは?
言葉の使い方やビジネス敬語・言い換えを徹底解釈していきます。
「春分の候」の意味
「春分の候」は、3月下旬頃に使用される時候の挨拶です。
「春分」は二十四節気の一つであり、3月21日頃を示します。
そしてこの言葉は、3月下旬頃に使用される季語でもあるのです。
季語は、季節を表すためのキーワードです。
これを挨拶文に問い入れると、季節感を演出する事ができます。
また、「候」とは「頃」や「時期」の意味を持ちます。
ここでは「春分の候」という形で季語と組み合わせ、時候の挨拶にしているのです。
時候の挨拶は、文書の冒頭で使用します。
一般的な挨拶文と時候の挨拶を組み合わせて、季節感のある挨拶文を作り出すのです。
これらんことから、「春分の候」が、3月下旬頃に使用される時候の挨拶であると分かるのです。
「春分の候」の敬語での使い方や表現方法
「春分の候」を単独で敬語にはできません。
これを敬語にするには、「春分の候ですが」という形で、語尾を付け加えるとよいでしょう。
このようにすると、丁寧語の「です」を使った敬語表現になるのです。
たとえば、取引先の担当者に手紙を書こうと考えたとします。
それはフォーマルな内容のため、冒頭に挨拶文を記すことにしたのです。
このような場面で、「春分の候ですが、お変わりはございませんか」と言うとよいでしょう。
これによって、季節の様子に触れながら、状況をうかがう挨拶文にできるのです。
また、「春分の候」を別な敬語にする方法もあります。
たとえば「春分の候ではございますが」という形にできます。
さらに、「春分の砌」や「春分の頃」と言い換えてもよいでしょう。
他にも、同じ時期を示す「春暖の候」などの季語で代替する手段もあります。
このように、「春分の候」という言葉を使って、様々な表現を造り出せます。
同じような意味でも、言葉の使い方次第で印象が変化するのです。
実際の状況によって、適した表現を選択するとよいでしょう。
「春分の候」の言い換えや使用例
・『春分の候、益々ご清栄のことと存じます』
・『春分の候ですが、お変わりないでしょうか』
・『春分の候ではございますが、いかがお過ごしですか』
ここでは、「春分の候」の使用例を挙げています。
例文のように、お願いする対象を先に述べるとよいでしょう。
また、「お願いします」を変化させれば、違う印象の表現にできるのです。
まとめ
このように「春分の候」は、3月下旬頃に使用される時候の挨拶です。
ビジネスでも使える言葉ですので、上手に活用するとよいでしょう。
