ここでは「拝眉の上」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「拝眉の上」とは?
「拝眉の上」は、かなり身分の高い人を相手に、その人にお会いした上で、という意味になります。
本来は大臣や皇族などが対象になる言葉ですが、現在ではそこまでの身分の人だけに限らず、ビジネスシーンで自分より立場がかなり上になる取締役、社長などと会う時にも使うことがあり、そちらの用い方の方が多くなっています。
ただし、かなり下から使うことになる謙譲表現のため、普段顔を合わすことがある人では仰々しくなってしまい、この表現を使うべき相手だと言えません。
そのため、まだ会ったことがないそのような立場の相手、または会ったことはあるものの、そう何度も会えることがない相手が対象になり、口語で使われることはなく、文章専用で用いられている表現です。
「拝眉の上」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「拝眉の上」は、「当日は○○様に拝眉の上、直接お伝えするつもりです」のような使い方になります。
その○○という相手が自分から見てかなり上の立場になることから、文章としてこの表現以外の内容も丁寧にして使う必要があります。
少し形を変えた「拝顔の上」としても同じ意味になるため、そちらで使われることも多いです。
先のように、そこまでの相手でないと用いない表現のため、社内でたまに顔を合わせることがある取締役などに対して使うと仰々しくなってしまう懸念があり、ビジネスでは他社のそのクラスの相手に会うといった場面に使うべき表現です。
それ以外のシーンでも用いることができますが、同様に何かの面で自分から見てかなり上になる人が対象になると覚えておいてください。
「拝眉の上」を使った例文
・『その件に関しましては、○○社の△△様に拝眉の上、調整させていただきます』
・『昔大変お世話になった教授に拝眉の上、ご意見を伺おうと考えています』
「拝眉の上」の類語や言い替え
・『謁見の上』
こちらも大臣や皇族といったような相手にお会いした上で、という意味になる表現です。
「拝眉の上」も本来はそのような意味ながら、ビジネスシーンなどでも使われるようになっていますが、こちらはあまりそういった使い方には向いておらず、そのままの意味で対象になる相手に会うという場面に用いられます。
まとめ
「拝眉の上」は、かなり身分が高い相手に会った上で、といった解釈になります。
本来は大臣などの身分の相手が対象になりますが、現在ではビジネスシーンで他社の重役クラスが相手になる場合にも用いられており、その上で何かを(判断)するという使い方が多く見られます。