この記事では、「超える」と「越える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「超える」とは?
「超える」は、数値的なものが基準を上回ったという意味で使われます。
「入場者が昨年を大きく超える勢いだ」といったように、数字で表現できるものが比較対象より上になったという使い方になる言葉です。
よって、「この夏は、35度を超える気温が続いている」、「昨年の記録くらいは超えるだろう」のような使われ方が多く、少しでもそれより上になることが使える条件となります。
「越える」とは?
こちらの「越える」は、高さや距離、またはある地点(時点)より上になるという時に用いられる言葉です。
「富士山を越える高さの山は、日本には存在しない」、「今日中に○○駅は越えないと、明日が大変だ」といったような使い方になりますが、それが記録に絡む場合には、先の「超える」とする方が適当です。
時間に関しても用いることができ、「このままでは10時を越えそうだ」のようにも使える言葉です。
先の「超える」とどちらが適当なのか難しい場合もありますが、記録的な基準となるものが特にない場合には、こちらの「越える」だと考えていいでしょう。
「超える」と「越える」の違い
「超える」と「越える」の違いを、分かりやすく解説します。
このように、「越える」は、数字で表すことができるものが基準より上になった時に、「越える」は、高さや距離が何かより上だと表現する場合に使われます。
尚、「超える」で表現する場合には、先のように、少しでも対象より上になっていないといけません。
「300を超える」とした時には、300ちょうどではそうとは使えず、(整数だけの場合には)301になって初めて「超える」と使えることになります。
まとめ
「超える」と「越える」は、このような違いがあります。
もし間違えて使っても、一応意味は通りますが、正しい方を使わないと試験などでは間違いになるので注意が必要です。