この記事では、「近々」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「近々」という言葉の意味
「双方のへだたりが大きくない」という意味の「近」という語を2つ重ねた「近々」という言葉は、「きんきん」や「ちかぢか」などという2つの振り仮名で使われている言葉で、時間的な意味と距離的な意味において、現在からあまり遠くない時点や地点などを指して用いられる文言です。
「近々」という言葉の1つ目の意味は、「比較的近い将来」です。
2つ目は「距離が近い」や「すぐそば」などという意味合いで使われています。
「近々」の類語や言い換え
「近々」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『遅かれ早かれ(おそかれはやかれ)』
時期的に遅くなっても早くなっても、どっちみち同じ事が起こるという意味合いの言葉で、「いずれそのうちに」や「どのみち」などを表す表現です。
・『間(ま)もなく』
文字どおり「間がない」状態を表し、転じて「すぐに」や「ほんの短い時間で」などを意味する文言になります。
・『ほどなく』
「時があまりたたないうちに」や「たいした時間もたっていないうちに」などを表す言葉で、基準とする時点からあまり時間が経過していない様子を示す文言として使われています。
・『間髪(かんはつ)を入れず』
間に髪の毛一本が通る隙間もないことから、「即座に」や「とっさに」などと言う意味合いで用いられるようになった文言で、「間髪」を「かんぱつ」と読むのは誤読になりますので注意が必要です。
「近々」の類義語
「近々」の類義語は以下の通りになります。
・『早速(さっそく)』
「すみやかに事が進む」さまや「すぐ行う」様子などを表し、行動や対応などがとても素早い状態を指して用いられる文言になります。
・『いずれ』
近い将来を表す「いつか」や、指示を意味する代名詞である「どちら」などを表す言葉で、「いづれ」という表記は誤用になります。
・『直近(ちょっきん)』
とても近い距離や時間などを表す言葉で、現時点から最も近い時間や距離などを示しますが、使われる文脈によっては、過去も未来も対象として使うことができる文言です。
・『いち早く』
「一番最初に」や「他よりも早く」などを表す言葉で、漢字では「一早く」ではなく「逸早く」と表記します。
まとめ
今回は「近々」という言葉について紹介しました。
「近々」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。