この記事では、「ありきたり」の意味や類語などを分かりやすく説明していきます。
「ありきたり」の意味
「ありきたり」とは、「どこにでも見られるもので、珍しくないこと」という意味です。
漢字で「在り来り」と書き、「あり」は動詞「ある」の連用形で「存在する」という意味、「きたり」は動詞「きたる」の連用形が名詞化した言葉で動詞の連用形に付き「〜し続けて現在にまで及ぶ」という意味、「ありきたり」で「もとから存在し続けて現在に及ぶこと」になり、転じて、「ありふれていること」「珍しくないこと」として使われています。
「ありきたり」の言い換え
「ありきたり」の日常での言い換えは以下の通りです。
1つ目は「日常茶飯事(にちじょうさはんじ)」で、「毎日の食事の様に当たりまえなこと」から転じて「毎日起きるありふれた事柄」という意味です。
2つ目は「マンネリ」は「型にはまっていて独創性や新鮮味がないこと」という意味、英語の「mannerism」が日本語化した言葉で、元は「文学・芸術の型にはまった手法」という意味です。
3つ目は「月並み」で「毎月きまって行われること」から転じて「新鮮味がなくありふれていること」という意味です。
4つ目は「平凡」で「これといったすぐれた特徴がなく、ごくあたりまえなこと」という意味です。
「ありきたり」のビジネスでの言い換え
「ありきたり」のビジネスでの言い換えは以下の通りです。
・『画一的(かくいつてき)』
「全て同じ様式で行われ、個性や特徴のない様子」という意味です。
・『定石通り(じょうせきどおり)』
「いつも通り・これまで通り」という意味、「定石」は「囲碁で昔から最善とされる、きまった石の打ち方」という意味で、転じて「最善で定番とされる方法」として使われています。
・『紋切型(もんきりがた)』
「紋の形を切り抜くための型」から転じて「ものごとのやり方が一定の型にはまっていること」「きまりきったやり方」という意味です。
「ありきたり」を使った例文
「ありきたり」を使った例文は以下の通りです。
・『ありきたりの商品名ではインパクトがない』
商品を開発する時に、今までにない様な変わった、商品名を付けた方が顧客の印象に残るという意味です。
・『ありきたりのストーリーで面白くない』
映画や小説、ドラマなどで、新鮮味のないストーリーであることを表しています。
・『ありきたりな人生を送るのが一番だ』
人生は波乱万丈よりも平凡な方が幸せだと言っています。
まとめ
今回は「ありきたり」について紹介しました。
「ありきたり」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。